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スーパー専門71歳スリ師の「持論」と自慢の「眼力」…獲物見定め犯行終えるまで10分の早業

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月5日 9時26分

スーパー専門71歳スリ師の「持論」と自慢の「眼力」…獲物見定め犯行終えるまで10分の早業

ショッピングカートには注意が必要(写真はイメージ)

「オレはスーパー専門のスリ師で、裕福そうな人を狙うのが信条だった」

 満員電車やバスを専門にするスリを「箱師」と言い、混雑した繁華街を仕事場にするスリは「平場師」と呼ばれる。これまでスリを繰り返してきた平場師には、ベテランならではのこんな「持論」があった。

 東京・北区のスーパーで買い物中の女性(71)のバッグから現金39万円入りの財布を盗んだとして、住所不詳、無職の佐々木正善容疑者(71)が1日、窃盗の疑いで警視庁捜査3課に逮捕された。

 佐々木容疑者は1日午前10時45分ごろ、北区赤羽のスーパーの店内で買い物中の女性に接近。鮮魚売り場で女性が商品選びをしているスキに、ショッピングカートのフックにかけられていた手提げバッグに手を突っ込み、現金とクレジットカードなどが入っていた財布を抜き取った。佐々木が入店してから「獲物」を見定め、犯行を終えるまで約10分の早業だった。

 都内のスーパーでは今年に入ってからスリ被害が増加。今回の店舗を含め、周辺の複数のスーパーから被害報告が寄せられていたことから、捜査員が現場で警戒にあたっていた。店に入ってから犯行に及ぶまで、一部始終を見ていた捜査員がその場で佐々木容疑者を取り押さえ、現行犯逮捕した。

 調べに対し、「私がやったことに間違いありません。生活費のためにやった」と供述しているという。

「被害に遭った高齢女性は現金をATMで下ろした直後というわけではなく、日頃からこれぐらいの現金を持ち歩いていたそうです。見た目からお金持ちそうな雰囲気だったようなので、佐々木の見る目は間違っていなかったことになる。女性は北区ではなく、隣接する荒川区在住です」(捜査事情通)

 佐々木容疑者はスリの常習犯で、10年ほど前にも同様の手口でスーパーで女性から財布を盗み、逮捕されている。

「スーパーの食料品売り場で、50代の女性客がショッピングカートにかけていた手提げバッグから財布を盗んだ。女性に気づかれ、猛ダッシュで逃走したものの、店の従業員に取り押さえられ、警察に引き渡された。ちなみにその時、女性の財布に入っていた現金は2万4000円ほどで、生活費の足しにしようとしていた」(前出の捜査事情通)

 この10年間で金を持っているかどうかを見極める「眼力」が鍛えられたということか。

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