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ムジナ三兄弟の“三男”維新が与党入りに猛チャージ! 自民・規制法再修正案への抵抗はヤラセ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月5日 11時16分

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ああ、与党に入りたい(C)日刊ゲンダイ

 自民党の裏金事件に端を発した政治資金規正法の改正案をめぐるドタバタは、目も当てられない。政権浮揚と9月の党総裁選再選しか頭にない岸田首相のトップダウンで先週末に与ゆ党合意したはずが、土壇場で日本維新の会が反発。自民が泣きを入れて4日の審議は流れた。その舞台裏は絶望的だ。自公の“再婚”がデキレースなら、維新の抵抗はヤラセ。同じ穴のムジナ3兄弟の正体見たりだ。

  ◇  ◇  ◇

 党首会談を終えた維新の馬場代表が「わが党の考えが100%通った」とエビス顔を見せた3日後。規正法改正案を審議する衆院政治改革特別委員会は、大荒れだった。維新議員が「合意を反故にするなら(自民案に)賛成できない。明確に反対する」とスゴんだため、自民は法案の再々修正に奔走。ブラックボックス化している政策活動費について「10年後に領収書、明細書とともに使用状況を公開」とする対象を「50万円超」から「全支出」に手直し。ゴタゴタの結果、セット済みだった4日の委員会採決を見送り、岸田首相が描いた衆院通過シナリオは2回もオジャンになった。

「自維協議は茂木幹事長と藤田幹事長、首相側近の木原幹事長代理と遠藤国対委員長の2ラインで進められてきた。採決目前のマサカのちゃぶ台返しに自民国対が大汗をかく中、協議を主導する遠藤氏は余裕綽々。〈『反対するかも作戦』効いてよかったわ〉と漏らしていた。会見では自民の再々修正案に〈自信を持って賛成したい〉と力を込めていました」(野党関係者)

3選目指す小池知事への相乗りまで視野に

 こんな連中に抱きつく岸田首相の末期感は手の施しようがないが、トコトン足元を見る維新のやり方はチンピラそのもの。それもそのはずで、犯罪者量産に加え、時代錯誤で金食い虫の大阪・関西万博に対する批判で失速に歯止めがかからない。野党第1党の座が遠のくのに反比例して、「与党熱」は高まる一方なのだ。

 党勢拡大を狙って独自候補の擁立を検討してきた東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)をめぐっては、方針を一転。学歴詐称疑惑の再燃をはねのけて3選を目指す小池知事への相乗りを視野に入れているという。

「早々に出馬表明した広島・安芸高田市長の石丸伸二氏に連携を打診するも袖にされ、右往左往しているうちに敵視する立憲民主党から蓮舫参院議員が名乗りを上げてしまった。都内の有権者は無党派層が6割に上り、知事選は知名度が物をいう。三つ巴に持ち込める候補を立てるのは難しい。〈立憲をさらに勢いづかせるわけにいかん〉〈ここは小池に乗った方がええんちゃうか〉という声が党内で強まっています」(都議会関係者)

 小池知事は仲良し公明党の支援は歓迎しているものの、裏金自民との関係は様子見。チンピラ維新もしかりだろう。元知事なのに約4万票しか集められなかった猪瀬直樹参院議員(比例代表)あたりが出張ってきたら、逆に票を減らしかねない。機を見るに敏な疑惑の女帝の判断が見ものだ。

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