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岸田首相の解散封じを自民・茂木幹事長が画策か? 規正法改正採決ズレ込みの裏で蠢く思惑

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月5日 11時16分

岸田首相の解散封じを自民・茂木幹事長が画策か? 規正法改正採決ズレ込みの裏で蠢く思惑

岸田首相(右)と茂木敏充幹事長(左)=自民党役員会(C)日刊ゲンダイ

 自民党の裏金事件に端を発した政治資金規正法の改正案をめぐるドタバタは、岸田首相のトップダウンで先週末に与ゆ党合意したはずが、土壇場で日本維新の会が反発。その舞台裏は絶望的だ。

 日本維新の会の抵抗がヤラセなら、それに付き合った自民党も思惑アリということだ。

 自民党の裏金事件を受けた政治資金規正法の改正案をめぐるドタバタ。維新の反発で自民は法案の再々修正に追い込まれ、衆院の政治改革特別委員会と本会議で当初予定された4日の採決をドタキャン。衆院通過がズレ込んだ。

 実は、3日の時点では、法案の再々修正は衆院採決を経て、参院に送ってから行うという話もあった。しかし、3日夜に自民党の茂木幹事長が動き、衆院で法案を再々修正して出し直す方針に変更。結局5日、岸田首相出席での審議後に特別委採決を行い、6日の本会議採決で衆院通過というスケジュールになった。

 参院では7日に審議入りする。岸田首相は国会の会期を延長しないつもりなので、会期末の23日まで残り2週間強。衆院の採決ズレ込みによって、参院での審議日程がさらに窮屈になってしまった。が、コレに茂木幹事長はニンマリらしい。

党首討論をやらせたくない

「4月に政治改革特別委を設置した際、与野党間で、今国会中の党首討論実施も合意している。自公維の賛成で規正法改正案の会期内成立は見通せるが、法案成立が会期末ギリギリになれば、党首討論は日程的に実施が厳しくなる」(自民党関係者)

 茂木幹事長がなぜ岸田首相に党首討論をやらせたくないのかというと、衆院解散封じだ。

「衆院3補選以降、地方選挙でも連戦連敗し、そのうえ支持率低迷。とても解散総選挙なんてやれる状況ではないが、岸田さんのことだから、突然、何を言い出すかわからない。党首討論で『内閣不信任案が出されたら、解散しますよ』とか『規正法成立を国民に問いましょう』などと言い出しかねないので、日程が厳しいという理由で、今国会での党首討論を見送りたいということです」(前出の自民党関係者)

 党首討論で「衆院解散宣言」といえば、民主党政権時の2012年当時の野田佳彦首相が思い出される。自民党の安倍晋三総裁にあおられ、野田氏は解散したものの、大惨敗して下野。自民はあの再来だけは何としても避けたいのだろうが、さて。

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