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巨人新助っ人ヘルナンデスは本当に救世主になれるのか? 交流戦で打率.414、2本塁打の大暴れ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月5日 11時21分

巨人新助っ人ヘルナンデスは本当に救世主になれるのか? 交流戦で打率.414、2本塁打の大暴れ

大当たりのヘルナンデス(C)日刊ゲンダイ

 巨人の記録的連打は、この男から始まった。

 4日のロッテ戦の三回、「2番・右翼」で出場した新助っ人、エリエ・ヘルナンデス(29)がロッテの小島から左前打で口火を切った。その後、全て短打の9連打。巨人の9者連続安打は、1996年7月9日の広島戦の二回にマークして以来となる球団タイ記録。この回、打者15人で11点を挙げた。1イニング12安打はセ・リーグ最多タイ記録となった。

 交流戦前までは12球団最低の得点不足にあえいでいた巨人だが、交流戦からヘルナンデスが合流し、活気が出てきた。

 5月30日のソフトバンク戦で、来日初アーチとなる3ランを放ち、パ・リーグ首位チームを相手に0-5からの逆転勝ちに貢献。2日の西武戦では3安打、この日も2号3ランを含む3安打3打点で2試合連続の猛打賞。全7試合で安打を放ち、打率.414(29打数12安打)、2本塁打、8打点の大当たりで、5勝2敗と好調のチームを牽引している。

 ロッテ、西武OBで通算2081安打を放った名球会会員の山崎裕之氏(評論家)がこう解説する。

「まだ数試合ですが、外国人選手に多い引っ張り専門の打者ではありません。逆らわずに広角に打てる。外角の変化球にも泳がされず、うまくタイミングが取れるから、引っかけずにはじき返すことができる。インコースは前、アウトコースは後ろと打つポイントもしっかりしている。基本に忠実な打撃をしているから、対戦したことのない日本の投手や変化球にも対応できるのです」

■今後のカギはインコース

 合流前は「パワーがない」「スライダーが打てない」などと揶揄されたが、現在はパ球団を偵察するセのスコアラーがこう言った。

「同一リーグの対戦がない交流戦中は、データを集めています。最初の6試合はインコースへの直球系が10球ちょっとと少なかった。それが、この日の第1打席でロッテバッテリーに執拗に内角を攻められて死球。今後インコースを意識させられても踏み込めるかがカギ。セとの対戦に戻るまで、各球団は弱点探しに躍起になるでしょう」

 阿部監督は「初見の投手で見たこともない変化球でも前に飛ぶってことは、コンタクトする能力が高いのかな」と評価する。前出の山崎氏も「大崩れしない打ち方」と太鼓判を押すが、本当に救世主になれるかは、交流戦明けの活躍次第だ。

  ◇  ◇  ◇

 この日はともかく、巨人の野手は全体的に貧打に喘いでいる。いったい何が原因なのか。巨人の元バッテリーコーチで評論家の秦真司氏が日刊ゲンダイに語った“気になる点”、巨人が抱える“もったいなさ”とはーー。

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