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巨人・堀田賢慎はなぜ「打たれそうで打たれない」のか…防御率1点台キープする「4つの秘密」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月6日 11時48分

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堀田賢慎(C)日刊ゲンダイ

 巨人の堀田賢慎(23)が一発に泣いた。

 今季4勝目と東京ドーム初勝利を目指し、昨5日のロッテ戦に先発。三回までは安打を許さなかったが、四回に暗転した。ポランコ、高部に連打を浴びると、4番ソトに外角高めの145キロ直球を右翼スタンドのギリギリに運ばれた。

 結局、打たれた安打はその3本だけ。5回で81球を投げ、3安打3奪三振3失点の内容に、阿部監督は試合後、「(打たれた3ランは)『外角に真っすぐを投げろ』と指示を出したので、こちらの責任です」と責めなかった。

 これで2敗目(3勝)となったが、それでも防御率は1.77。昨オフの台湾でのウインターリーグで自己最速の157キロをマークした。それだけに「剛速球投手」の印象を与えるが、阿部監督は先日、「球種は少ないし、逆に何で勝てるんだろう。スピードも140、141、142キロで抑える。相手も打てそうで打てないんじゃないか。いい意味で不思議な投手」と評していた。ちなみに、この日の最速は148キロ。巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)が言う。

「阿部監督が言うような140キロちょっとの直球は少ないが、140キロ台半ばから後半が多い。他球団からすれば、150キロ台のイメージと10キロ近いギャップが生まれ、タイミングが合わない可能性があります」

 高橋氏が続ける。

「一番の特徴は、長身(186センチ)から投げ下ろす『角度』にある。これがあるから、上段から繰り出すフォークのように縦に鋭く落ちるカットボールが効いてくる。ただでさえ縦カットの軌道は珍しい」

 ライバル球団のスコアラーは「堀田の球はスピンがかかっている」と証言する。

 昨オフ、師匠でもある菅野とハワイで合同自主トレを行った。

「スピン量にこだわる菅野は指先の感覚を重視していて、『指先トレ』を導入している。同じメニューをこなす堀田にも、相乗効果が表れたのかもしれません」(チーム関係者)

 2022年に挙げた2勝はいずれも神宮。今季の3勝も横浜、バンテリンドーム、福井だ。本拠地の東京ドームでの初勝利はお預けとなったが、故障による育成の憂き目も経験した苦労人の元ドラ1右腕が、「ギャップ」「角度」「縦カット」「スピン量」でブレークの兆しを見せている。

  ◇  ◇  ◇

 目覚ましい活躍をする堀田だが、「5年目の覚醒」はなぜ起きたのか。

●関連記事【続きを読む】…ではその理由とともに、背後にいる「5人の重要人物」について詳しく報じている。

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