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危機的状況で迎えた南アW杯直前…闘莉王が「俺たちは弱い。球際を厳しく」と言い出した【流浪のファンタジスタ 松井大輔が激白】#2

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月12日 7時23分

 良い意味での割り切りが、あの歴史的ゴールを生み出したのだ。

「右サイドからニアをずっと狙っていたんですけど、なかなか思うところに行かない。同じことをしていてもダメだし、相手にも読まれる。『だったら切り返すしかない』と思って、左足でファーに入れたら圭佑が決めてくれました。ゴールというのは、ある意味『交通事故』みたいなもの。そんな感覚がありました」

 アッケラカンとこう言ってのけるところが松井だ。

 南アまでの6年間、フランスリーグで身体能力に秀でた黒人選手相手に真っ向勝負を演じた経験から、何事にも動じないマインドが確立されていた。「松井は外国人」と言われるゆえんだ。

「自分が一番、黒人選手の特徴を分かってる。ドリブルとかで(試合展開を)落ち着かせられたらいいと思って、頑張って走ったつもりです。一人一人がハードワークし、よく守ったからこそ、僕のアシストも圭佑のゴールも生まれたんです」

 このフォア・ザ・チーム精神は、後の日本代表に引き継がれていった。

 彼の闘志あふれる姿は南アW杯ラウンド16・パラグアイ戦でも随所に見られた。

▽松井大輔(まつい・だいすけ)1981年5月11日、京都府生まれ。43歳。2000年に鹿児島実業高からJ京都入り。フランスのルマンを皮切りに6カ国.13クラブを渡り歩いた。YSCC横浜ではフットサルチームにも所属してFリーグに出場。「二刀流」をこなした。04年アテネ五輪出場。10年南アフリカW杯ベスト16。24年4月から横浜FC、浦和の育成部門でコーチを務める。

(取材・構成=元川悦子/サッカージャーナリスト)

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