小祝さくらが魅せたプロ根性!全米女子OPの時差ボケ、疲労ものともせず初日10バーディー
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月7日 7時23分
小祝さくら(C)日刊ゲンダイ
【宮里藍サントリーレディスゴルフ】第1日
先日の全米女子オープンで優勝した笹生優花(22)のスコアは通算4アンダー。2位の渋野日向子(25)は通算1アンダー。156人が出場して4日間でアンダーパーフィニッシュはたったの2人だった。
アップダウンがきついホールが多く、風も吹く。傾斜も強いグリーンで世界の強豪たちが何度も天を仰いだ。毎週あんな難しいコースで試合をやってたら見ている方はおもしろいが、選手は疲労困憊。シーズン途中でノックダウンだ。
そんな難コースで通算3オーバー9位と健闘した小祝さくら(26)はこの日、4連続2回を含む10バーディー1ボギーの63と爆発。いきなり首位に立った。
「先週はすごく耐えるコースで我慢だったんですけど、今週はそれとはガラリと違ってしっかり攻めのゴルフをしなきゃと切り替えてプレーできたのはよかったと思います」と語った。
前週の全米女子での小祝は4日間で12バーディー(1イーグル、1ダブルボギー、15ボギー)。それが、国内に戻れば、たった1日で10個のバーディーをゲットした。小祝と同じく全米女子9位の竹田麗央(21)もこの日は66で回り、6アンダー3位発進。初の海外メジャー挑戦でいきなりベスト10入りを果たした実力をみせつけた。
ツアー関係者がいう。
「ここはフェアウエーが広く、グリーンも全米女子オープンが開催されたランカスターのような嫌らしい傾斜もない。グリーンを狙うショットとパットで神経の使い方がまるで違います。伸ばし合いのコースとはいえ、注目された全米帰りの選手がみんな好スタートを切ったわけではない。桜井心那は3オーバー93位、河本結、藤田さいきは2オーバー80位、鈴木愛、尾関彩美悠は1オーバー66位と大きく出遅れた。海外メジャーよりコースがやさしくても、バーディーの山を築けるわけではありません。小祝は疲れや時差ボケもあるのにキレキレのショットで63ですからね。これがファンを意識した真のプロというものです」
全米の最終日は笹生と同組で回り、目の前の圧巻プレーに刺激を受けた。国内大会はコースやライバルのレベル差はあっても、厳しい戦いの直後だけに自分が主役になるつもりに違いない。
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