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「YOSHIKI」の次は「カダフィの娘」かたり…ロマンス詐欺で逮捕された女は“マネロン要員”

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月7日 9時26分

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迷惑極まりないが、名前をかたられたYOSHIKI氏(左)とアイシャ・カダフィ氏(C)日刊ゲンダイ

<こんにちは。私は、暗殺されたリビア大統領ムアンマル・カダフィの娘アイシャ・カダフィです。現在、オマーンに逃亡しています。私の家族は国連の標的になっていて、父の遺産全てが奪われそうなのです。私の申し出を受け入れていただければ、遺産の一部を差し上げます>

 リビアの最高指導者だった「カダフィ大佐」の娘に成り済まし、現金をだまし取ったとして、大阪府富田林市の無職、林由利子容疑者(57)が先月30日、詐欺の疑いで府警吹田署に再逮捕された。

 林容疑者は今年2~3月、仲間と共謀して静岡県の60代男性に恋愛感情を抱かせ、SNSで<日本で新たな生活をあなたと始めるため><(大佐の)遺産である1200万ドルを運搬するために保証金がいる>とメッセージを送り、銀行口座に190万円を送金させた。

 林容疑者は吹田市の60代の女性にもYOSHIKIのマネジャーをかたり、「YOSHIKIとの海外旅行のため、パスポートや渡航費用が必要」とメッセージを送信。2回にわたって現金200万円を口座に入金させたとして、先月10日、同容疑で逮捕されていた。被害女性は熱心なYOSHIKIのファンだった。

 調べに対し、林容疑者はいずれの容疑も「X JAPANのYOSHIKIさんから『仕事を手伝ってほしい』というメッセージを受け取り、指示されて振替の仕事をしていただけです。口座を管理する役目を担っていた」と否認している。

 実際、林容疑者は主犯ではない。23口座を管理し、昨年11月~今年3月にかけ、男女8人から800万円以上の振り込みがあり、それぞれ数千円から数万円の報酬を受け取っていた。

「カダフィの娘やYOSHIKIをかたって被害者にメッセージを送っていたのは黒幕で、林はメッセージの内容までは知らされておらず、マネロンをしていただけとみています。YOSHIKIをかたった一件で入金先の林の口座を調べたところ複数の名義人から振り込みがあった。振り込んだ本人に確認したら、『カダフィの娘を名乗る人物にだまされた』ということだった。それでYOSHIKIをかたる詐欺も国際ロマンス詐欺も、同じ連中が背後で糸を引いていることが分かった。ヤツらは相手によって、両者を使い分けていたようです」(捜査事情通)

 林容疑者もまたYOSHIKIファンのひとりで、昨年、SNSで知り合った人物をYOSHIKIと信じ込んでいた。(YOSHIKIの)ファンじゃなかったら、やっていない」と供述していることから、林容疑者自身も完全にYOSHIKIの成り済ましに丸め込まれていたのだろう。

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