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岸田首相への退陣要求が続出確実…政敵・菅前首相の“お膝元”から「地方の反乱」が始まる

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月8日 9時26分

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耐えられるのか(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ

 岸田首相への「退陣要求」が地方から上がり、永田町関係者が騒然としている。自民党横浜市連が4日に開いた定期大会で、市連会長の佐藤茂・横浜市議が裏金事件を念頭にこう言ったのだ。

「政治資金規正法改正にメドがついた今、総裁自ら身を引く苦渋の決断をし、強いリーダーシップのとれる新進気鋭の総裁を選び、変革の証しを示さなければならない」

「身を引け」という強烈な発言が飛び出した背景の一つに、党本部の不遜な態度があったようだ。

「先月中旬、党幹部が全国を回って地方組織の声を聞く『車座対話』が横浜市内で開かれたのですが、神奈川県連幹部からは不満の声が噴出しました。車座対話のタイミングが遅すぎると批判すると、党本部から来た平口洋衆院議員が『我々も時間を割いて来ている』と反論。これに県連側は『話を聞く気があるのか!』と激怒。その場は荒れに荒れました。この時の遺恨も残っていたのでしょう」(県政関係者)

 見過ごせないのは、退陣要求が岸田首相の政敵である菅前首相の“お膝元”から上がったことだ。もともと横浜市議だった菅前首相は、岸田首相に「退陣要求」を突きつけた佐藤市議と近い関係だ。退陣要求の背景に菅前首相の意向が働いていた可能性がある。

「定期大会には“スガ印”の小泉進次郎元環境相も参加。自民党が下野した2009年衆院選に触れ『あの時より怖い。一人一人が危機感を持って変わっていかなければいけない』と発言しました。彼らの発言に、菅さんの意向が働いていないとは思えない。いよいよ菅さんが『岸田おろし』に動き出したのではないか」(官邸事情通)

早期解散論後退で発言しやすくなった

 さらに、菅前首相は6日、都内の寿司店で萩生田前政調会長、加藤元官房長官、武田元総務相、小泉元環境相と会食。秋の総裁選への対応などについて協議したという。

 萩生田氏、加藤氏、武田氏の3人は定期的に会食するなど親密で、それぞれの頭文字をとって「HKT」と呼ばれている。進次郎氏を含め、いずれも菅政権で閣僚を務めた“スガ印”だ。「岸田おろし」に向けた準備を着々と進めているとみるのが自然だ。

 菅前首相に近い自民党議員はこう言う。

「波風立てるような言動を嫌う菅さんが、ここまで表立って動くのは珍しい。国会閉幕後、本格的に動き出すために準備しているのかも知れない」

 岸田首相にとって頭が痛いのは、今後、地方から続々と退陣要求が上がりかねないことだ。

「しばらく、早期解散説がくすぶっていましたが、ここへきて『会期末解散 見送り』『総裁選後の秋以降』などと一斉に報じられ、早期解散の機運はしぼみつつあります。それによって、誰もが『岸田退陣』の声を上げやすい状況になりました。これまで表立った批判が出てこなかったのは、刺激しすぎると岸田総理が逆ギレして本当に早期解散に踏み切ってしまう怖さがあったからです。ところが、この低支持率で総理が“解散テロ”を起こす可能性は限りなく低くなりました。今後、佐藤市議のような退陣要求が続出するでしょう」(同前)

 多くの自民党関係者が「岸田の顔では選挙を戦えない」と考えているのは間違いない。「早く辞めろ」の大合唱になれば、岸田首相は耐えられなくなるのではないか。

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