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佐藤輝明を「守備で落として打撃で上げた」岡田監督の苦肉…“お仕置き”どころでない阪神の惨状

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月8日 9時26分

佐藤輝明を「守備で落として打撃で上げた」岡田監督の苦肉…“お仕置き”どころでない阪神の惨状

佐藤輝明(C)共同通信社

 背に腹は代えられない。

 7日の西武戦で一軍に復帰した阪神の佐藤輝明(25)。中前打で出塁した二回には、三塁走者として木浪の内野ゴロの間に本塁に突入。気迫のヘッドスライディングで先制点をもぎとった。

 不安視されていた三塁守備では軽快なランニングスローを披露するなど、4度の守備機会で失策を示す「E」ランプを点灯させることはなかった。

 昨季は本塁打と打点でチーム二冠。リーグVと日本一に貢献したが、今季は打率2割前後の打撃に加え、34試合で6失策と「打てない・守れない」の二重苦。5月14日の中日戦では、捕手・坂本のストライク送球をまさかの落球。馬場内野守備コーチも「難しいとかそういう問題じゃない」と呆れ果て、翌15日に二軍落ちした。

 が、二軍で守備が改善されるどころか、いよいよ悪化。17試合で6失策と、一軍の倍のペースでエラーを量産する始末だった。岡田監督もそんな佐藤におかんむり。ファームで打率3割をマークしながら、「二軍のピッチャーやからのう」とバッサリ。さらに「全部ホームランだったらなあ」と、無茶ぶりまでしていた。

 そう簡単には昇格させんよーーそんな気配すら感じさせたものの、4番の大山が打撃不振で自信喪失、5日に登録抹消されると、穴あきグラブの佐藤に“お仕置き”をしている場合ではなくなった。ただでさえ、阪神は6月以降の5試合で7得点と貧打にあえぎ、チーム打率はリーグワースト。打てる打者をファームで塩漬けにする余裕などない。

 これまでの苦言はどこへやら、試合前は佐藤に「起爆剤になってくれ」と言った岡田監督。もっとも、守備下手がたった十数試合で上手くなるわけがなく、そうでなくとも佐藤は気持ちがプレーに直結するタイプだ。

 復帰戦のこの日は4打数2安打。守備の不安が拭えない中でポロポロやることがあれば、肝心のバットにも影響しそうだが……。

 ◇  ◇  ◇

 怠慢プレーなども指摘されている佐藤輝に対し、周囲からは「藤浪化」を懸念する声も上がっている。

●関連記事【もっと読む】…では、佐藤輝の藤浪との「共通点」や「危険すぎる兆候」などを詳しく報じている。

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