横浜中華街の火災黒煙が流れ込みDeNAも試合“炎上”…投手の台所事情は火の車
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月8日 9時26分
ケガ人はいなかった(C)共同通信社ヘリから
文字通りの暗雲が立ち込めた。
DeNAーソフトバンク戦のプレイボールを間近に控えた7日の17時過ぎ、横浜スタジアムにほど近い中華街付近で火災が発生。延焼が拡大し、消防車など57台が出動して懸命の消火作業が行われた。風に乗った黒煙が横浜スタジアムの一塁側スタンド上部近くまで流れ込み、灰が降り注いだ球場内には焦げ臭い匂いが漂った。けたたましい消防車のサイレン音が響く異様な雰囲気の中、予定通り18時に始まった試合でDeNAにアクシデントが続出したのだ。
三回に打席に立った2番手投手の上茶谷がライトゴロ。全力疾走で一塁ベースを踏んだ直後に転倒すると、その場で動けなくなった。ブルーシートに囲まれながら担架で運ばれ、交代を余儀なくされると、八回には5番手投手の中川虎がピッチャーライナーを右足に直撃させてこちらも苦悶の表情を浮かべて悶絶。両肩を支えられながらベンチ裏に戻った中川虎は治療後に続投したものの、DeNAはただでさえ野戦病院状態だ。
試合前には、主軸の宮崎が左足の肉離れ、先発ローテーション投手の石田健が左肩の肉離れで登録抹消されていた。同じく先発ローテの中川颯も1日の日本ハム戦で四回に緊急降板し、右肩の炎症で離脱したばかり。リリーフの山崎も不調で二軍落ちした。
横浜スタジアム史上最多動員となった3万3423人の観客の前で、試合もソフトバンクから移籍後初先発した森唯が、6安打5失点で三回途中KOの大炎上。1-10で大敗したチームの台所事情もまさに火の車である。
アパートや住宅など約4棟が燃えた中華街の火災は119番通報から約2時間半後に消し止められ、ケガ人はいなかったという。
◇ ◇ ◇
日刊ゲンダイで毎年恒例の人気企画「ドラフト家庭の事情」(2018年版)では、DeNAから本文中にも登場した上茶谷をピックアップ。
取材当時、総合病院で調理師をしていた父の篤史さん、専業主婦の母・めぐみさん、東洋大監督の故・高橋昭雄氏がそれぞれ語った上茶谷の“家庭の事情”、育った環境、素顔については ●関連記事【上茶谷を知る】…で詳しく報じている。
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