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近づく株主総会の季節…「物言う株主」の保有銘柄が狙い目【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月9日 9時26分

近づく株主総会の季節…「物言う株主」の保有銘柄が狙い目【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】

お宝株が見つけられれば…(C)日刊ゲンダイ

【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】#127

 このところ足踏みが続く日本株。手掛かり難だ。そんなわけで、6月後半の株主総会に向け、アクティビスト(物言う株主)に注目する投資家が増えている。言うまでもなく、アクティビストとは株主提案を出すファンドで、彼らが株式を取得すると、株主還元強化やMBO(経営陣が参加する買収)による非公開化の期待が高まり、株価が動意づくケースが多い。

 最近の例でいえば、西武ホールディングス株だ。シンガポールの3Dインベストメント・パートナーズが5%の取得を5月14日に届け出ると、翌日に7%高となった。帝人株は、株主総会向け資料で香港のオアシスが2.5%の株主になったことが判明し、23日に10%も値上がりした。

 日本企業の株式を保有するアクティビストの数は、2023年に70に上り、この5年間で3倍に増加している。その背景には、15年のコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)導入、22年の東証の市場再編、23年の東証によるPBR改善要請などがあり、投資妙味が増すと判断されたのだろう。

 アクティビストというと、かつて「ハゲタカ」と呼ばれたように、よからぬイメージが強いが、最近は企業と会話を重ね、改革を提案することが多くなってきた。

 では、彼らが狙っている日本企業はどこなのか。先回りして仕込みたいのなら、注目点は4つだ。

 ①PBRが1倍割れ②営業損失を計上している事業部門がある③「不動産含み益」が多い④「政策保有株」が多い。

 ①の企業数は減少したとはいえ、東証プライム市場及びスタンダード市場に上場する約3250社のうち約1630社と、5割も存在する。こうも多いと絞るのが難儀だろうが、根気よく②③④へ進んでほしい。きっと“お宝株”の候補が見えてくるはずだ。

 近づく株主総会の季節とアクティビスト。投資家にとっては絶好のチャンスでもある。(丸)

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