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なぜ大谷の評価は「いまひとつ」なのか…現地メディアの根底に「安打じゃ満足できない」米国人気質

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月11日 9時26分

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大谷はすっかりジャッジやソトの引き立て役に(C)共同通信社

 ヤンキースは本拠地で行われる3連戦の前、球場内の一室でブーン監督が会見を行う。

 日本時間8日からはドジャースとの3連戦。今季、ナ・リーグ西地区を独走する名門球団との対戦は今回の3試合のみ。ドジャースがヤンキースタジアムで試合をするのは8年ぶりとあって、会見には多くの報道陣が押し寄せたものの、大谷翔平(29)に関する質問はなかった。

 初戦に先発した山本由伸(25)については、「昨年、獲得に動きながらドジャースに奪われた選手との対戦をどう思うか」とか、「ルーキーのこれまでの投球をどうみているか」といった質問が飛んだにもかかわらず、だ。

 大谷はオフにプロスポーツ界史上最高額となる1000億円超でドジャース入り。10日現在、15本塁打はトップのオスナ(ブレーブス)と3本差のリーグ3位タイ、打率.310は同4位、41打点は同9位タイ、14盗塁は同8位タイ。打って走って三冠王も狙える位置につけているが、

「これまで以上に本塁打を量産しているならまだしも、昨年、本塁打王になっているし、このくらい打つのは当然というのが米メディアの受け止め方なのです」と、米コラムニストのビリー・デービス氏はこう続ける。

「米国は基本的にマッチョの国です。投手なら剛速球による三振、打者は何より本塁打が支持されます。その点、この3連戦で3本塁打のジャッジ(32=ヤンキース)は67試合で24本塁打と、ア・リーグ記録の62本塁打をマークした22年に匹敵するペースで一発を量産している。大谷はそんなジャッジに大きく水をあけられていますからね。本塁打を量産しているとは言い難いだけに、米メディアの反応はいまひとつなのです」

 大谷は今回の3連戦で13打数2安打1打点、3戦3発のジャッジとは対照的だった。球場のファンからは昨オフにヤンキースをふった山本以上に大きなブーイングを浴びせられた。

 ニューヨークで行われた久々の名門対決にヤンキースタジアムには多くのファンが押し寄せた。初戦の4万8048人が今季最多なら、2戦目はそれを上回る4万8374人。ヤンキースが1–2で惜敗した8日のNYメディアは、おおむね(打率.318、17本塁打、53打点ながら左前腕の炎症で欠場中の)ソトがいればなあ……といった論調。山本には抑えられたけど、大谷は5タコに抑えたと報じ、それにしてもソトがいれば……と続く。ジャッジとともに地区首位のチームを牽引するスラッガーの不在を嘆くことしきりで、大谷はすっかりジャッジやソトの引き立て役になった今回の3連戦だった。

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