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西武・武内夏暉が球団最速で月間MVP!恩師が語った「打者を幻惑させる腕の振り」の原点

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月12日 9時26分

西武・武内夏暉が球団最速で月間MVP!恩師が語った「打者を幻惑させる腕の振り」の原点

5月の月間MVPを受賞した武内夏暉(C)共同通信社

 文句なしの受賞である。

 昨11日、西武のドラ1ルーキー、武内夏暉(22)が5月の月間MVPを受賞した。パの新人では2015年8月に受賞した西武の高橋光成以来9年ぶり。1年目の5月での受賞は、球団史上最速だ。

 7試合に登板し、4勝負けなしの防御率1.27。5月は4試合で3勝、失点わずか2の防御率0.63と、ルーキー離れした好成績を叩き出した。

 西武OBの山崎裕之氏も「左腕に必要なものをすべて持っている」と太鼓判を押す逸材。もちろん、パのライバル球団は血眼になって徹底的に研究してくるだろうから、今後も同じ数字を残せるとは限らない。交流戦明けのリーグ戦再開がひとつの試金石になりそうだが、武内の持っている「武器」がそれをさせるかどうか。

 昨秋のドラフト時、母校・国学院大の鳥山監督は、日刊ゲンダイにこう話していた。

「彼はまっすぐと変化球、どっちも制球がいいし、何より同じフォームで投げられますからね」

 MAX154キロ、平均140キロ台後半の直球を軸に、スライダー、カーブ、ツーシーム、チェンジアップを操る。内角の制球力には本人も自信を持っており、出どころが見えづらいフォームも特徴。その上、腕の振りもほぼ変わらないのだから、打者がきりきり舞いさせられるのも納得だ。

 本格的に投手を始めたのは八幡南高2年の春。時期を考えると、伸びしろも十分ある。

「最初(入学当初)は腕の振りなど直そうと思ったところはあったけど、これが難しかった。下手に手をつけたり、本人に意識させてしまうと、武内の持っているものを損ねかねなかった。だから、本人に気付かれないように、無意識のうちに(練習で修正を)させていたんです」(鳥山監督)

 順調ならパの新人王は確実だ。

  ◇  ◇  ◇

 日刊ゲンダイで毎年恒例の人気企画「ドラフト家庭の事情」(2023年版)では、西武からは武内をピックアップ。父・修二さんと母・由利江さんが明かした教育方針や幼少期の武内、練習熱心が災いした珍エピソードとは…。

●関連記事【武内を知る】…も要チェックだ。

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