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日米両スカウトが指摘する佐々木麟太郎の弱点…走攻守、環境、精神面で課題山積

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月14日 9時26分

日米両スカウトが指摘する佐々木麟太郎の弱点…走攻守、環境、精神面で課題山積

佐々木麟太郎(C)AP=共同

 米スタンフォード大の佐々木麟太郎(19)がMLB主催の「MLBドラフトリーグ」に「4番・一塁」として初出場。

 MLB公式サイトが「日本の強打の天才」とアナウンスすれば、試合中継の実況アナ氏は「将来のドラ1候補」と紹介していたが、「(いきなり4番などは)あの大谷翔平の母校の監督の息子ということで、運営側が配慮した結果ではないか。MLB公式サイトの破格の扱いも含め、VIP待遇を受けているのは確かです」とは現地特派員。(【前編】からつづく)

  ◇  ◇  ◇

 そんな佐々木には、早くも強力なサポート態勢が敷かれている。

 ハリウッドを拠点とする大手代理人事務所「WME」のスポーツ部門とエージェント契約を結んだのだ。

 スポーツ部門には、テニスのノバク・ジョコビッチやセリーナ・ウィリアムズ、野球ではヤンキースの若手有望株であるアンソニー・ボルペが所属。芸能部門はかつてエルビス・プレスリーやマリリン・モンローらが所属、歌手のブルーノ・マーズ、モデルのミランダ・カーら多くのセレブを抱えている。佐々木も「日本のセレブ」「日本のスター候補」として、青田買いされた形だ。

 今後は大学生活を経て、2年後の2026年全米ドラフトに向けて、成長を重ねることになる。

 前述のMLB公式サイトによれば、某球団のスカウトが「渡米当初の大谷翔平や松井秀喜よりパワーがある」と絶賛し、「評判通りに打ちまくれば、守備の問題は誰も気にしないだろう」と指摘したものの、前出の特派員は「米国では日本よりも長打力に対する評価は高いといわれています。とはいえ、一塁のポジションを巡る熾烈な競争を勝ち抜く必要があります」と、こう続ける。

「スタンフォード大の公式サイトのロースターには、一塁手が捕手兼任を含めて3人いる。今年3年生になるジェイク・サピエンは昨季、打率.262、0本塁打、8打点ながら、一昨年は打率.301、3本塁打、16打点と活躍。守備も安定しており、過去2年でわずか2失策。今年2年生になるボランドン・ローソンも昨季は4本塁打、18打点で佐々木と同じパワーヒッター。そもそも、スタンフォード大が所属するアトランティック・コースト・カンファレンスは好投手が揃っているだけに、簡単には打たせてもらえないでしょう。しかも佐々木は大事な金の卵。現場は故障を恐れるはずで、いくら守備や走塁を鍛えるといっても限界があります」

 日本の某球団スカウトもこう指摘する。

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