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巨人に救世主候補不在で囁かれる「補強は急務」…貧打に加え救援投手陣にも陰り

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月14日 16時20分

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セットアッパーの中川皓太(C)日刊ゲンダイ

 連敗の泥沼にはまった3位巨人が、ついに借金生活に突入した。

 13日の楽天戦は、6日のロッテ戦で622日ぶりの先発勝利を挙げた井上温大(23)が先発し、6回途中6安打1失点と踏ん張ったものの、例によって打線が援護できない。

 楽天先発の藤井に五回までわずか3安打に抑えられると、リリーフ陣も打ちあぐねてゼロ封負け。6連敗で借金1となり、4位DeNAに0.5ゲーム差に詰め寄られた。

 そんな苦境の巨人で希望の光となっているのが、左膝痛の影響で二軍調整が続いていたセットアッパーの中川皓太(30)だ。

 この日、ジャイアンツ球場で、実戦形式のシート打撃に登板。4月半ばに出場選手登録を抹消されてから2カ月が経過し、復活に向けて一歩前進といったところだが、5月上旬には守護神の大勢(24)も右肩痛でリタイアし、復帰のメドが立っていない。

 巨人のチーム防御率は13日現在、2.48でリーグ3位。大勢、中川が不在の救援防御率も、試合前まで2.41で同4位と数字は悪くないが、リーグトップの投手力を誇っていた開幕当初と比べて、徐々に調子を落としているのは確かだ。代役守護神として踏ん張っていたバルドナードらにも疲労の色が見え始め、ジワジワと悪化しつつある。中川、大勢には一刻も早い一軍復帰が待たれる。

 さるチーム関係者がこう言う。

「阿部監督は投手を中心とした守りの野球で戦うつもり。中川が早く戻ってきてくれたら、ヘバってきた救援陣も助かる。大勢と中川のことは二軍の首脳陣と密に連絡を取り合っているそうですから。悠長なことを言えるチーム状況ではなくなりつつあるだけに、7月の球宴前には一軍復帰する可能性はありそうです。しかし、中川はかねてケガがちで、今回は2カ月も離脱している。大勢も含めた2人の復帰は慎重に見極めたいところ。なかなかアテにしづらいのも確かです」

 そして何より深刻なのは打線だ。チーム打率.232(リーグ5位)の貧打にあえぐ中、この日は今季11度目の完封負け。先日、報道陣から「救世主候補はいないのか」と振られた阿部監督は「そんなのがいたらとっくに呼んでるよ」と嘆いていたという。

 チーム周辺では「補強は急務」との声も聞かれるが…。(つづく)

  ◇  ◇  ◇

「もちろん、巨人のフロントは手をこまねいて見ているワケではありません」とは、さる球界関係者。交流戦に入ってから巨人の編成担当者の動きが慌ただしくなっており、交流戦明けにパ球団とのトレードを画策しているともっぱらだという。巨人はどこの選手を狙っているのか。逆に、トレードの「タマ」として他球団から大人気の選手は誰なのか。

●関連記事【続きを読む】…ではそれらについて詳しく報じている。

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