「アンチヒーロー」近藤華にブレークの予感…長谷川博己と互角の「泣きの演技」は両親譲りの“才能”か

考察合戦もフィーバー（Ｃ）日刊ゲンダイ

　最終回までにどこまで数字を上げるか。業界の注目が集まっている長谷川博己（47）主演のTBS系日曜劇場「アンチヒーロー」。

　9日放送の平均世帯視聴率は11.2％（個人7.0％）と2ケタをキープし、前回から1ポイントもアップ。16日の最終回に向けて、どこまで伸ばせるかだ。

「ドラマ出演は約9年ぶりという吹石一恵も物語に絡んできた。長谷川が演じる明墨弁護士の検察時代の亡き同僚という重要な役どころで、視聴者も大盛り上がり。さらに“ラスボス”らしき伊達原検事正（野村萬斎）の部下を演じる木村佳乃、明墨の事務所のパラリーガル役の大島優子など、謎めいた女性を残していた。視聴者を引っ張るのがうまい」（元テレビ誌編集長）

　まあ、もくろみ通りなのだろう。考察合戦も過熱している。“有名女優”が数字の底上げにひと役買っているようだが、まだ無名と言える新人女優も、このドラマを機に飛躍しそうな気配だ。

　冤罪で死刑囚となった志水（緒形直人）の娘を演じる近藤華（16）。

「2021年にマクドナルドのCMで木村佳乃と共演して芸能界デビューしたばかり。ドラマのデビューは22年の『金田一少年の事件簿』（日本テレビ系）で、『アンチヒーロー』まで1、2本しか出ていないのにもかかわらず、長谷川や緒形といったベテラン相手に涙ながらのあの熱演でしょ。天賦の才なのか、ワンシーンで内外の注目度が一気に上がりましたね」（ドラマ制作会社関係者）

　もちろん、演技巧者の緒形のおかげもあるが、近藤の泣きの演技には、ネット上も〈もらい泣きしそうになった〉などと好反応。今年夏に公開予定の映画「サユリ」にも出演するなど、ブレークの予感が漂っている。

「近藤のお母さんが〈かわいい〉などともっぱらの料理研究家の近藤幸子さんで、5月に放送された『キユーピー3分クッキング』（日本テレビ系）にも出ていました。父親は映像ディレクターということで、もしかしたら幼い頃から、こういう世界で生きていくのに必要な“勘”みたいなものが養われていたのかもしれませんね」（スポーツ紙芸能デスク）

　近藤は木村佳乃と同じ事務所に所属。

「もし仮に過去に“バーター出演”があったにしても、それだけで売れるほど甘い世界じゃない。チャンスを掴めるかどうかは本人の実力と運次第です。立ち居振る舞いや見た目も含めて独特の雰囲気がある近藤は演技にもっと磨きがかかれば、チャンスの幅も広がっていくはずです」（前出の芸能デスク）

　要チェックか。