「アンチヒーロー」木村佳乃&大島優子キャスティングで見えた日本のドラマの限界…最終回は視聴率アップ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月18日 9時26分
大島優子も“謎”だった(C)日刊ゲンダイ
〈面白すぎた〉〈良質な日曜劇場〉〈脚本良かったな〉〈見応えあった〉〈伏線回収も見事〉〈白熱の演技合戦も最高〉などなど、ドラマ好きもうならせた。長谷川博己(47)主演のTBS日曜劇場「アンチヒーロー」。16日に最終回を迎えて、平均世帯視聴率12.2%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)と、前回の11.2%から1ポイントアップでフィニッシュした。
「視聴率はもちろんですが、春ドラマの中では、満足度や若年層の支持率など総合評価でナンバーワンと言っていいのではないでしょうか」(スポーツ紙芸能デスク)
ネット上には〈最近のドラマはつまらないなんて言うが、このドラマを見てから言ってもらいたい〉〈長谷川博己さんがただただ素晴らしい〉なんて最大級の賛辞も。続編を希望する書き込みも少なくない。TVerのお気に入り登録数も100万人近くと春ドラマの中ではトップを争い、レビューサービス「Filmarks」ドラマの評価は5点満点で4.0(17日現在)とクライマックスに向けて上昇傾向に。
「日曜劇場はこの数年、全話平均で9%台のドラマもあったりして一時は低迷もささやかれたりしましたが、堺雅人さんの『VIVANT』に続いて『アンチヒーロー』で、またファンを取り戻した印象です」(前出のスポーツ紙芸能デスク)
ただ、そのぶん日曜劇場の次回作である二宮和也(41)主演「ブラックペアン」シーズン2は、かなりハードルが上がったか。いずれにせよ拍手喝采で大団円の「アンチヒーロー」なのだが、その一方でこんな指摘もある。
「日本のエンタメ作品にありがちなキャスティングで展開が読めてしまうドラマだった点は否めません」と、元テレビ誌編集長はこう続ける。
「大物俳優が出てきた時点で犯人が誰だか分かってしまうサスペンスドラマなんてその典型ですが、『アンチヒーロー』も、最後まで木村佳乃さんと大島優子さんの存在が謎だった。ぶっちゃけ2人はこんな感じで最後に絡んでくるのではと、ある程度、先の展開が読めてしまったところもあった。実際、そういう視聴者も少なからずいたようですが、それでも高評価なのは、脚本と撮影がハイレベルで、出演陣の熱演にも引き込まれたからでしょう」
物語のキーパーソンには有名どころを……確かに日本のドラマにはありがちで、だから同じ俳優をとっかえひっかえ起用しているようにも映ってしまう。
「『アンチヒーロー』は少々展開が読めても、それを補ってあまりある脚本や演出、出演者、それとmiletさんの主題歌『hanataba』の美しさにも救われた感じですが、コケた時に言い訳できるような配役なのがミエミエのドラマなんてのは、よくある話です。キャスティングありき。そこが日本のドラマの限界に思えてきます。さすがにドラマ好きの目は肥えてきているので、実力はあるけどそんなに知られていない劇団員などを抜擢するなど、思い切った配役で驚かせるぐらいのサービスをしないと、ますます見てもらえなくなるのでは。先細りじゃないですか」(前出の元テレビ誌編集長)
最近のドラマがつまらない理由は、いろいろありそうだ。
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