桑田佳祐がアラ70で原点回帰…ソロライブでは洋邦同居“雑食性”音楽ワールド炸裂
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月18日 9時26分
桑田佳祐(C)日刊ゲンダイ
シンガー・ソングライター桑田佳祐(68)が幼い頃から慣れ親しんだ歌謡曲やシャンソン、JAZZの名曲を歌い上げた、この春のソロライブ。そのステージが13日にNHKで放送されて話題だ。
日本の夏をサザンオールスターズのあまたの名曲で彩り、盛り上げてきたのは今さらの話。ことし2月の誕生日に今回の企画を発表した時、桑田はその現在地について、こんなコメントを発表している。
《いよいよ70の大台が見えてまいりました。こんな年齢になっても、不肖、私に出来ることは20代の頃と変わらず“音楽を作り、届けること”であります。そんな日々を過ごせていることに感謝をしながら、現在も新曲の制作に勤しんでおります》
そして、こう続けていた。
《が、、、時に試行錯誤を繰り返しながらも、少々先へ進みあぐねている節がございます。そこで!いま一度、自身の血肉となった先達の音楽に改めて触れ、「温故知新」の精神で多くの事を今一度学ぶとともに、お酒を片手に仲間たちと音を出しながら、新たなる『R60』の扉を開けることが出来れば、と考えました》
構成作家のチャッピー加藤氏はこう言う。
「もともと桑田さんは音楽に関して、ジャンルを問わず何でも聴く方です。サザンオールスターズの由来になったサザンロックだけでなく、ドリス・デイからビートルズ、クラプトン、ザ・ピーナッツ、GS……。さらに最近の若いアーティストの曲もちゃんとチェックしてますし。この雑食性が独特の桑田ワールドを形づくっているのだと思います」
そんな桑田ワールドはこれからも続くということなのだろうか。
「洋楽と邦楽が同居しているというか、カテゴリーで聴いてないんですよね。そのアーティストの個性を聴いてるんです。そして、それを吸収、咀嚼して桑田流に変換する。だから桑田さんの音楽にはいろんな要素が詰まっていて、聴いていて飽きないし、世代を超えて支持されている。それは、これまで通り、今後も続いていくと思います」
今回のソロライブには、そんな桑田佳祐の原点回帰のような意味もあるのかも知れない。古希へ向けたリニューアル中とみて、新曲やステージを楽しみにしたいものだ。
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