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小池都知事は《「しがらみ」でがんじがらめ》? パーティーの集金力は国会議員顔負け

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月18日 9時26分

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しがらみばかりのようだが…(C)日刊ゲンダイ

「しがらみにとらわれず、時代が求めることを先取りして、大義と共感で物事を進める発想力とまとめ力と実行力だと思っている」

 6月20日告示、7月7日投開票の東京都知事選に3選を目指して出馬表明した小池百合子知事(71)。自身の首長としての強みを6月14日の会見で問われると、余裕の表情でこう答えていた。

「しがらみ」とは一般的に「束縛や制約、働きかけなどによって自由や行動が制限されること」の意味。つまり小池知事は、自分は誰からも行動を制限されることはなく、自由な発想で動くことができる、と言いたいわけだ。

 ただ、今国会でヤマ場を迎えている政治資金規正法改正案を巡っては、もともとは自民党派閥の裏金事件の舞台ともなった「政治資金パーティー」が発端だ。政治家がパーティーを開催したり、企業や団体からの献金を受け取ったりすることで、特定の人物、業界などと「しがらみ」が生まれ、国民のためにある本来の政治ができなくなる――。

 野党が見直しを求めているのもそのためだが、6月4日の都議会で日本共産党議員から「パーティー券の購入を含めて企業・団体献金が政治をゆがめているという認識はないのか」と問われた小池知事は、「法(政治資金規正法)の在り方について国会でまさに議論されていると認識している」と答えただけだ。

■小池知事の資金管理団体「百成会」は国会議員顔負けの集金力

「しがらみ」を嫌うのなら、「パーティーや企業、団体献金は排除します」と言えばいいのに、なぜ、歯切れが悪かったのか。小池知事もパーティーや企業、団体献金が自身にとって重要な資金源だからなのか。

 東京都選挙管理委員会が公表している政治資金収支報告書(2022年分)によると、小池知事の資金管理団体「百成会」はこの年の5月に「小池百合子と『東京の持続可能な成長を進める』勉強会」、同11月に「小池百合子と『東京の持続可能な成長を進める2.0』勉強会」という名の政治資金パーティーを都内ホテルで開催。それぞれ1920万円(373人参加)、1992万円(396人参加)の収入があり、インテリア大手「ニトリ」が150万円、東京都医師政治連盟が100万円などを支払っていた。

「百成会」は新型コロナの影響でパーティーが開けない年もあったものの、2019年のパーティー収入は約4500万円もあったから、国会議員顔負けの集金力だろう。これでは「裏金自民」との政治姿勢の違いを打ち出すために、「パーティーや企業、団体献金は排除します」と断言しないのも合点がいく。

 小池知事は自民党の国会議員時代、裏金事件の“本丸”となった「清和政策研究会」出身。総務会長も経験しているから、「ブラックボックス」と指摘されている「政策活動費」の闇についても承知している可能性がある。

 SNS上で《小池さんは「しがらみ」でがんじがらめ》などと揶揄する声が出ているわけだ。

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