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乾汽船×飯野海運 地政学リスクに業績が左右される外航海運2社を比較

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月19日 9時26分

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「乾汽船」と「飯野海運」/(C)日刊ゲンダイ

【ライバル企業の生涯給与】

 ウクライナ戦争やイスラエルとイスラム組織ハマスの紛争など世界情勢の緊迫は続いています。地政学的リスクが高まり、原油、食料などの高騰に歯止めが利きません。

 円安、物価高騰……さまざまな業界に影響を与えていますが、海運業も例外ではありません。中東情勢が業績に与えるインパクトは大きいといえます。

 今回は海運大手3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)に次ぐ規模の「乾汽船」と「飯野海運」の社員待遇を比較してみます。

 乾汽船は1904(明治37)年に創業者の乾新兵衛が英国から中古船を購入したのが始まりです。08(明治41)年には外航海運に進出しています。2014年に、1925(大正14)年創立のイヌイ倉庫と経営統合。外航海運、倉庫、不動産の3事業が柱です。

 飯野海運は1899(明治32)年に創業者・飯野寅吉が京都府舞鶴市で創立した飯野商会からスタートしています。ケミカル船、タンカー、ガス船、バラ積み船を運航。飯野ビルディング、日比谷フォートタワーなどの賃貸をはじめ不動産業も手掛けます。

 業績はどうでしょうか。2024年3月期(連結)で比較してみます。売上高は乾汽船が295億円、飯野海運が1380億円。営業利益は17億円と191億円、純利益は12億円と197億円です。

 有価証券報告書(23年3月期)によると、社員の平均年収は乾汽船が918万2000円、飯野海運が1143万3000円。役員報酬は1人あたり平均で2530万円と2450万円となっています。

 年代別の推定年収は、30歳時は乾汽船が800万円、飯野海運が826万円。40歳時は933万円と964万円、50歳時は1016万円と1049万円です。

 生涯給与はこうなります。

▽乾汽船…3億1600万円
▽飯野海運…4億1900万円

 両社の社員がこの収入に応じた平均的な支出を続けた場合、65歳時の推定資産(貯蓄可能額)は乾汽船3544万円、飯野海運5449万円です。85歳時は1669万円と1684万円。どちらも安定した老後が待っていそうです。

(データ提供「Milize」=https://milize.co.jp)

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