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芸人の地上波離れ加速の深層…霜降り明星はレギュラー1本に、令和ロマン「テレビに出ない」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月19日 11時5分

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霜降り明星(C)日刊ゲンダイ

 霜降り明星(粗品=31、せいや=31)の深夜番組「霜降りバラエティX」(テレビ朝日系)が6月いっぱいで突然終了することが発表されて話題となっている。

 2018年のM-1グランプリで優勝しブレーク、“お笑い第7世代”の代表格として、全盛期にはキー局で9本のレギュラー番組を抱えていたが、とうとうコンビでのレギュラーは「新しいカギ」(フジテレビ系)1本になってしまった。

 粗品はピンのユーチューブチャンネル「粗品のロケ」の2月配信で、テレビとユーチューブの仕事比率は「五分五分くらい」と話していたが、その割合は今後、大きく変わっていきそうだ。キー局バラエティー関係者はこう話す。

「改編期でもない終了には、粗品自体が終わらせたともいわれています。粗品は笑いに対して強いこだわりがあり、まさにトンガっている状態で、なにかと規制や制約の多い今のテレビに苛立っているようにも見えます。キムタクや宮迫に“ケンカ芸”を仕掛けるのは、そんなもどかしさが背景にあるようにも感じます」

 笑いに厳しい粗品は、今後、ますます軸足をユーチューブに置いていくことになるのだろうか。

 確かに昨今、若手芸人にとって、かつてのように「冠番組を持つことが目標!」などといった“地上波テレビがすべて”といった風潮は変わりつつある。

「自由度が高く、より稼げる」

 23年末のM-1グランプリで優勝した令和ロマン(高比良くるま=29、松井ケムリ=31)の高比良は、「テレビは、基本的には出ないです。ほとんど断ってます」と3月にゲスト出演したユーチューブチャンネル「NON STYLE石田明のよい~んチャンネル」で公言している。その意図については「テレビ自体は、自分たちより上の世代のものだと思ってるんです。それは、やっぱめっちゃテレビ好きで、テレビっ子で育ったんですけど、そこですでに完成もしてるし、テレビは。テレビがオワコンだとか、そういう軽々しい若者論を言いたいわけではなくて」と説明している。お笑い研究家の鈴木旭氏が解説する。

「確かに、コロナ禍によってユーチューブ動画やライブ配信が増え、“テレビよりも自由度が高く、より稼げる”と活動方針をシフトした若手は多いです。ただ、令和ロマンの場合、M-1優勝後のこれからという時期にあえて選択していることなので、霜降り明星とは少々状況が異なる気がします。というのも、19年末に霜降り明星・せいやさんから『レギュラー番組の継続が決定すると毎回安心する』と聞いたことがあるからです。18年あたりまではバラエティー番組では世帯視聴率が重視されていて、若手が取り上げられにくかったという背景もあると思います」

 しかし今は、個人視聴率が採用され、若者ウケする芸人を積極的に起用することもできる。その一方で、芸人たちの選択の幅も広がってきたというわけだ。鈴木氏が続ける。

「現在キー局のレギュラーが少なくなったとはいえ、せいやさんは『私のバカせまい史』、粗品さんは『有吉の世界同時中継』に出演するなど、いまだ2人ともバラエティー番組の売れっ子です。これまで通り、ユーチューブと同時にテレビでも活躍したいと考えているはず。今はいろんなメディアがあるので、芸人それぞれで方針に違いがあるのは当然だと思います」

 いずれにせよ、芸人たちがテレビだけにこだわっていた時代はすっかり様変わりしたようで、他に活躍する場はますます整いつつあるようだ。

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