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安倍派裏金公判で被告の会計責任者がにおわせ…還流再開めぐる「細田・安倍・下村の動き」とリンクする森元首相

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月19日 11時28分

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松本氏は世耕前参院幹事長つながり(C)日刊ゲンダイ

 自民党清和会(安倍派)の裏金事件で政治資金規正法違反罪(虚偽記入)に問われた会計責任者の松本淳一郎被告の公判。18日に行われた弁護側の被告人質問で明かされたのが政治資金パーティーに関する会長の指示、販売ノルマ超過分の還流復活を押し込んだ幹部の動きだ。

 松本被告は2019年2月から会計責任者を務め、仕えた会長は細田前衆院議長と安倍元首相だ。会長の号令一下の運用実態をこう陳述した。

「ノルマをどれくらいにしたらいいか私が決めて、会長に説明した。会長から〈これで行け〉と指示が出てから連絡した」

「パーティーが終わってある程度時期が経つと入金状況が分かる。それを基に資料を作成して会長に説明し、〈これでいい〉とゴーサインが出てから具体的作業をした」

 ルーティンが変わったのは22年4月。当時会長だった安倍元首相から「今のやり方にいろいろ問題があるんじゃないか」と言われ、幹部が集合。「4月初めの会合に(会長代理の)塩谷さんと下村さん、(事務総長の)西村さん、(参院幹事長の)世耕さん、私、安倍会長が出て、還付をやめるという結論が出た」という。「今のやり方」とは現金での還流のこと。キックバック自体を問題視したかは定かではない。3カ月後に安倍元首相が横死すると、一転したという。

森元首相は知っている

「22年7月末、ある幹部から〈ある議員が還付してほしいと言っている〉という話があった。塩谷さんに相談して、幹部を集めていただきたいとお願いし、下村さん、西村さん、世耕さん、塩谷さんが集まって話し合いが持たれ、議論があったが、方向性として還付はしようということになった」

「ある幹部」の具体名は語られなかったが、下村氏が松本被告に還流再開を繰り返し要求したと報じられている。それで気になるのが、月刊誌「文藝春秋」(6月号)に掲載された元会長の森元首相のインタビューだ。森元首相の意向で還流復活に至ったと吹聴されたとして下村氏に激怒。こうわめいていた。

〈下村君一人だけが、私がそこ(注:還流復活に至った会合)に関係しているかのように言っているわけです。あの会合に参加している他の誰も、私が関与したなんて言っていません〉

〈やめろと言っていた話をひっくり返したのも森だ、と。名前は言えませんが、検察サイドの人からそう聞きました〉

 そんなことまで把握しているのに還流は不案内では筋が通らない。森元首相の証人喚問が必要だ。 

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