1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

専大松戸の遠征事情…私がほとんど「千葉県以外、関東圏内」の学校としか練習試合を組まない理由【持丸修一 76歳名将の高校野球論】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月24日 11時0分

専大松戸の遠征事情…私がほとんど「千葉県以外、関東圏内」の学校としか練習試合を組まない理由【持丸修一 76歳名将の高校野球論】

今春センバツVの健大高崎(C)日刊ゲンダイ

【持丸修一 76歳名将の高校野球論】#40

 7月6日に開幕する千葉大会のトーナメント表が発表されました。専大松戸はシード権を得ているため、初戦は13日、柏陵対磯辺の勝者と対戦します。

 春季関東大会が終わってからは更なるレベルアップのため、土日はできる限り練習試合を組んでいます。6月上旬は関東第一、桐光学園を専大松戸のグラウンドにお招きしました。

 他校に出向くこともあります。先日は1泊2日で群馬県の健大高崎と対戦し、今春のセンバツ王者としての本当の強さを体感。また、22日、23日は福島県の聖光学院と対戦し、そこではチームの特色である堅守と粘り強さなどを吸収してきました。

 基本的に練習試合は県外の学校としかやりません。やはり手の内は隠しておきたいし、私は練習試合後の指導者との情報交換にも重きを置いているからです。「ただ試合をしておしまい」ではなく、チームに足りていないところ、悪いところなどを互いに遠慮なく指摘し、切磋琢磨したいのです。たったの1枚しかない甲子園切符を争う県内ライバル校とそれができるかといえば、どうしても難しいと思います。

 遠征に連れていく選手は夏大会にメンバー入りしそうな22、23人ほど。前述した群馬県遠征の際は、選手たちは学校所有のバス、私は車移動で現地集合でした。この時もそうでしたが、基本的に第1試合は9時半ごろ、第2試合は12時半~13時開始で、1日2試合、土日で計4試合です。宿泊先の手配は部長が担当していて、選手のためにもなるべく大浴場がある施設を選んでもらっています。

 専大松戸は1回の遠征でかかった総費用を参加者で割ることにしています。群馬県遠征の選手負担は1人1万円台だったはず。飛行機や新幹線を使うような遠征はほとんどしません。関東圏のレベルは年々上がっているし、やはり高校の部活動ですから、保護者に負担をかけたくないのも大きな理由のひとつです。

 遠征に参加しなかった選手たちは学校のグラウンドで練習をさせていますが、彼らにもまだチャンスは十分にあります。学校に残っているコーチとは密に連携を取っていますから、腐らず取り組んでいる選手や、急激に伸びている選手はしっかり把握しているつもりです。

 その中から夏の大会にメンバー入りするような選手が出てきてくれたら、チームはもっと強くなる。猶予は残りわずかですが戦力の底上げに注力していきます。

(持丸修一/専修大松戸 野球部監督)

  ◇  ◇  ◇

 日刊ゲンダイでは専大松戸の持丸修一監督と元横浜高校野球部部長の小倉清一郎氏のコラムを毎週交互に連載している。

【関連記事】にはそれらをピックアップ。ちなみに、掲載から約1カ月で有料会員限定公開に移行するため、今のうちに要チェックだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください