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「2世選手」7人の通信簿…今季最大の目玉ジャクソン・ホリデーはあえなくマイナー落ち(友成那智)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月26日 8時37分

「2世選手」7人の通信簿…今季最大の目玉ジャクソン・ホリデーはあえなくマイナー落ち(友成那智)

キャバン・ビジオ(C)ロイター/USA TODAY Sports

【メジャーリーグ通信】

 大谷翔平が所属するドジャースの内野陣に、このほどキャバン・ビジオが加わった。

 殿堂入りした元アストロズの看板選手のクレイグ・ビジオを父に持つ2世選手で、ブルージェイズでは、元MVPを父に持つゲレロ、元本塁打王を父に持つビシェットとともに「2世トリオ」を形成していた。

 ブルージェイズは2019年に優秀な2世選手が次々に台頭し、弱体化していたチームが再浮上する原動力になった。しかし、ここにきて3人とも伸び悩み、今季は開幕から不調でチームの得点力がワーストレベルに低下する元凶になった。

 そのため球団は、彼らを他球団に放出する方針を固めているとみられ、ビシェットとゲレロも高く売れるうちにトレードして、5、6人のマイナーの有望株と交換する方針のようだ。

 今季開幕前、2世選手で最も注目されていたのはオリオールズのジャクソン・ホリデーだ。通算316本塁打の大砲マットを父に持つ逸材で、開幕前に大リーグ公式サイトが発表した今年の有望株ベスト100ではトップにランクされていた。開幕からセカンドのレギュラーに抜擢されたものの、メジャーの投手の巧みな投球術に対応できず、36打席で三振が18、ヒットはわずか2本(打率.059)と低迷。あえなくマイナー落ちした。

 パイレーツの三塁手ケブライアン・ヘイズは通算740打点の打撃職人チャーリーを父に持つ2世選手で、昨年ゴールドグラブ賞に輝いたうえに打撃も開眼したため、今季は中心打者に成長することを期待されていた。しかし、出だしから速球系にタイミングが合わずに長打が激減したため、レギュラーの座が危うくなっている。

 一方、2世選手の中には今季、大化けした者もいる。その代表格がロイヤルズの遊撃手ボビー・ウィットJrだ。

 レンジャーズなどで通算142勝をマークした右投手のボビー・ウィットを父に持つサラブレッドで、メジャー2年目の昨季にブレークして30本塁打49盗塁を記録。今季はさらにレベルアップし、打率は現在、ア・リーグのトップ。守備の総合評価点であるDefの数値もア・リーグの遊撃手でトップクラスだ。MVPの選考で重視されるWARの数値は60本塁打を狙うヤンキースのジャッジと同レベルで、今やゲレロに代わって2世選手のシンボル的存在になった感がある。

 2世選手の投手ではキャル・クワントリルがピッチャーの地獄といわれるロッキーズに移籍したにもかかわらず、スプリットを多投する投球で見事に蘇り称賛されている。彼の父ポール・クワントリルはセットアッパーとして立派な実績を残したリリーバーで、オールスター出場経験もある。息子の方も今季のオールスター出場がかないそうだ。

(友成那智/スポーツライター)

  ◇  ◇  ◇

 そんな彼らとしのぎを削るドジャース大谷に懸念されるのが「申告敬遠禍」だ。エ軍時代から試合終盤の好機で勝負を避けられるケースが多く、申告敬遠は21年20個(ア・リーグ最多)、22年14個(同3位)、23年21個(同2位)だった。今季はドジャースの強力打線の恩恵もあって極端に少ないが、状況は「ある出来事」で一変した。いったいなにが起きたのか。

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