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今季初勝利のロッテ中森俊介…母が語っていた「おばあさん救出劇」「教育方針」「プロ入りの経緯」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月26日 21時27分

「正直、どちらでも構いませんでした。俊介が望むところに進んでほしいという思いだけです。私たちはそれを応援します」

 ――ドラフト1位候補の子供を持つ、中森家の教育方針とは。

「小さい頃から『プロに行きたい』と言うので、『それなら私生活と勉強はちゃんとやりなさい』と言ってきました。俊介も勉強は好きみたい。論理的にものを考える子なので、得意科目は数学らしいです。私たち夫婦は共働き。家には私の祖母も一緒に暮らしていますが、家事は家族全員の当番制にしているので、俊介も家のことなら全部できますよ。いつでもお嫁さんに出せます(笑い)」

 ――中学時代から成績優秀で、県内のどこの学校にも合格できたと聞きます。なぜ明石商を選んだのか。

「ええ……。まぁ、そうですね(笑い)。当時の進路相談では担任の先生から『明石商業で本当にいいのか。もっと上(進学校)を目指さないか』と何度も言われました。ですが、『プロになるためには』と、本人が逆算して考えたときに、明石商業に決めたようです。このときも私たち両親は迷うことなく、俊介の意思を尊重しました」

 ――大阪桐蔭からもスカウトされたという話がある。

「いえ、大阪桐蔭さんからはありませんよ(笑い)。報徳さんや神戸弘陵さんなどから声を掛けていただきましたが、明石商業の狭間監督の熱量は他校とまったく違っていた。大会や練習試合はもちろんですが、放課後の練習にも顔を出してくれるんです。だんだんと俊介も明石商業に興味を持ちはじめて、練習を見学に行って……」

 ――実家を離れ、下宿生活でした。

「あるとき、道の向こうから乳母車を押しながらこちらに向かって、ゆっくり歩いてくるお母さんがいたそうです。その横を高校生たちが自転車で通り過ぎていくのを見て、危ないなと思った俊介は(親子が自分のいる場所を)通過するまで自転車を降りて待っていた。そして会釈して部活に向かった。このお母さんが感激して学校にお礼のメールを送ってくれたので、それが監督にも伝わり、私も知ることになったんです。本人は普通のことをしているつもりなので、全く私には教えてくれません。明石はこっち(丹波篠山市)よりも断然都会なので、それまでの“当たり前”が通じず、『(周りは)知らん顔しているからビックリする』と、こぼしていました。そういえば、中学時代にも単車で倒れたおばあちゃんを助けたことがあったのですが、それも学校経由で伝わりましたね(笑い)。本当に教えてくれないんです」

 ――進学への心変わりの可能性はあるか。

「絶対にないと思います。もうプロの世界でやっていく覚悟ができたみたいなので。育成でも呼ばれたら行くんじゃないですか(笑い)」

(聞き手=杉田帆崇/日刊ゲンダイ)

  ◇  ◇  ◇

 日刊ゲンダイで毎年恒例の人気企画「ドラフト家庭の事情」(2020年版)では、ロッテから中森をピックアップ。そこで改めて美幸さんから語られた「衝撃の血統」とはーー。

●関連記事【中森を知る】…ではそれらについて詳しく報じている。

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