オリックス遅すぎたエース宮城大弥の帰還…シーズン「まだ半分未満」も首位との差は絶望的
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月28日 11時50分
宮城大弥(C)日刊ゲンダイ
頼れるエースが帰ってきたーーのはいいのだが……。
昨27日のソフトバンク戦で一軍復帰登板を果たしたのが、オリックスの宮城大弥(22)だ。
5月8日の楽天戦後に左大胸筋の損傷が発覚。しばらく戦列を離れていた。復帰登板とあって5回85球でマウンドを降りたものの、2安打無失点で今季3勝目を手にした。
女房役で先制2ランを放った捕手の森も、投球内容については「エースだなと感じた」と話すなど、頼れる左腕の帰還である。さらにこの日は中堅の福田も一軍復帰。初回、気迫のヘッドスライディングで内野安打をもぎ取り、森の一発につなげた。
もっとも、首位ソフトバンクとはすでに14.5ゲーム差。中嶋監督は自力優勝が消滅した前日、報道陣にそのことを聞かれると、「まだシーズン半分も終わってないよ。もう(残りシーズンは)ないの?」と皮肉。ある意味、普段通り、平常運転の対応だが、こうもゲーム差が離れていると手の打ちようがないのも事実だ。
ソフトバンクは昨季12連敗を喫し、優勝戦線から勝手に転げ落ちて行った。就任1年目の小久保監督が率いる今季は投打が噛み合い、チームの雰囲気も良好。昨季のように崩れることは期待できない。
オリックスは27日現在、70試合を消化。指揮官の言葉通り、シーズンは「まだ半分未満」でも「半分と少し」で挽回できるほど、ゲーム差は小さくない。さらにこの日は前日に先発した東が、右上腕の違和感で登録抹消。1人戻ってきた矢先に、新たな故障者発覚である。
宮城の復帰でどこまで巻き返せるか……。
◇ ◇ ◇
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