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三島由紀夫賞を受賞した大田ステファニー歓人さんのスピーチが胸を強く揺さぶった。(松尾潔)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月28日 9時26分

◆日曜(23日) 沖縄慰霊の日。ぼくが英国発信の音楽オーディション番組『Xファクター』日本版の審査員として、司会のジョン・カビラさん、渡辺直美さんらと沖縄に通い続けたのは2013年から翌14年3月にかけて。沖縄県名護市辺野古の新基地建設に反対する市民が米軍キャンプ・シュワブゲート前で抗議の座り込みを始めたのは、番組終了後の7月。この座り込み抗議は8年も続いたころに全国的に物議を醸すことになる。もちろん、22年10月のひろゆき氏の心ないツイッター投稿がきっかけである。

◆月曜(24日) 月曜の朝はオンラインで生出演している福岡RKBラジオ「田畑竜介グローアップ」から始まる。この日のテーマは2つ。本日71歳の誕生日を迎えた作詞家の康珍化さんの話と、日本版DBS法への期待および問題点。夜、近田春夫さんに「友だちを紹介したいからゴハン食べない?」と誘われて中目黒へ。友だちとはラッパーのダースレイダーさん。時事芸人のプチ鹿島さんとのコンビで監督・主演を務めた23年の選挙ロードムービー『劇場版 センキョナンデス』でもよく知られる。その続編『シン・ちむどんどん』では、まさに新基地建設問題が大きな争点となった22年の沖縄県知事選を追っていた。近田さん、ぼく、ダースは50.60.70年代生まれ。ジェームズ・ブラウンのバンドサウンドの変遷から都知事選の行方まで縦横無尽に語りあった。3世代の音楽人で一緒に発信していけることがあるかもしれないな。まずは普通に政治のこと話そうよ。

◆火曜(25日) 朝のネットニュースで、ギター好きで知られるブリンケン長官肝入りの音楽外交の強化策として、米国務省とYouTubeの提携を知る。そして、ライブ等を通じて平和や民主主義など米国が重視する価値観を広める〈グローバル音楽大使〉の初代にチャック・Dが選ばれたとも。へぇー。こんな未来が待っていたとはね! ポップミュージックと政治の幸せな関係をさぐるための実例がまたひとつ増えたようだ。朝のニュースにはもうひとつ気になる音楽ネタが。来月末開催のフジロックフェスに沖縄県の玉城デニー知事が2回目の出演決定、津田大介さんと「民主主義と自治」について語るという。前回出演してトークと演奏を披露したのはコロナ禍前の19年だった。夕方、また新たな沖縄のニュースが飛び込んでくる。在沖縄米軍の25歳兵長が16歳未満の少女への不同意性交罪で3月に起訴された、だが県が今日照会するまでは外務省はこのことを伝えてこなかった。デニー知事は外務省への不快感を示しているとのこと。当然だ。今月16日に投開票が行われたばかりの沖縄県議選と無関係と考えるのは、さすがに不自然だろう。コザ暴動から54年、沖縄返還から52年。この国は前に進んでいるか。螺旋階段の昇り降りを延々くり返しながら「前進した」と強弁しているだけではないか。

◆水曜(26日) ダースレイダー監督作品のプロデューサーでもある大島新監督と先月飲んだとき、最近のお気に入り新作映画として教えてくれたのが『Mommy』(8月3日公開)。その試写を渋谷で。和歌山カレー事件を追った二村真弘監督の第1回劇場作品。〈平成の毒婦〉こと林眞須美死刑囚はなぜ今も獄中から無実を訴え続けるのか。二村監督の〈端整な狂気〉に引き込まれ、気づけばあっという間の119分。デビュー作にして傑作と呼べるのではないか。大島監督が嫉妬を覚えたと語るのもむべなるかな。

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