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五輪ゴルフは「混合団体戦」だけでいい…長すぎる競技時間、伝わりにくい熱気の解決案

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月28日 9時26分

五輪ゴルフは「混合団体戦」だけでいい…長すぎる競技時間、伝わりにくい熱気の解決案

東京五輪の女子ゴルフで銀メダルを獲得した稲見萌寧(C)J M P A

【世界ゴルフ新潮流】

 パリ五輪の開幕(7月26日)が1カ月後に迫っている。前回の東京五輪では女子の稲見萌寧が銀メダルを獲得して日本中を大いに沸かせたが、「ゴルフは五輪に最もふさわしくない競技」といわれている。大きな理由は競技時間が長すぎることだ。

 1日18ホールを4日間、男女を合わせると8日間144ホールの長丁場だ。さらに、広大なゴルフ場での競技はテレビ中継も選手を追い切れず、どうしても散漫になる。

 ところがだ、4年後のロサンゼルス大会では、男女の個人競技に加え、男女混合の団体戦が追加される案が出ている。

 確かにストローク競技では、通常のトーナメントと何ら変わらず新鮮味もない。五輪は選手間の競争であり、国家間の競争ではないが、メダルを取れば国旗が掲揚され、金メダリストの国歌が流れる。

 五輪は国を背負うことがモチベーションとなり、母国のために戦っている者は少なくない。だが、ゴルフに関してはそうした熱気はなかなか伝わってこない。

 男女混合のチーム戦となれば別だ。2年に1回、米国と欧州が対決する男子の「ライダーカップ」などは、国の威信と名誉をかけて、メジャー競技以上の熱い戦いとなる。

 五輪のゴルフは個人戦はやめて、混合の団体戦だけにすればいい。例えば、男女各2人の1国4人編成でチームを組み、ライダーカップのように初日「フォアサム」(1つのボールを交互に打つ)、2日目「フォアボール」(1国男女2人どちらかのいい方のスコアを採用)、3日目「シングルスマッチ」(1対1の対決)のようにすれば、男女スター選手のチームプレーや、作戦、技術が見られて競技はがぜん面白くなる。

 今年を例に当てはめれば男子は、米メジャー1勝の松山英樹と昨年の国内ツアー賞金王の中島啓太。女子は今年の全米女子オープン優勝の笹生優花と、先の全米女子プロ2位タイの山下美夢有という豪華メンバー。米国は世界ランク15位以内で男子4人、女子3人が代表になったが、男子のS・シェフラー、X・シャウフェレ、女子のN・コルダ、L・ブはメジャータイトルホルダー。その米国チームと激突し、日本が金メダル獲得ともなれば新たなブームが巻き起こるはずだ。

 五輪は夢の祭典だ。ゴルフの「混合チーム戦」は、これまでとは違う熱気あふれる戦いになるに違いない。

(宮崎紘一/ゴルフジャーナリスト)

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