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“プラザ合意ジンクス”の160円台再びで迫る「1ドル=200円」の夏…秋は狂乱物価が待っている

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月28日 9時26分

“プラザ合意ジンクス”の160円台再びで迫る「1ドル=200円」の夏…秋は狂乱物価が待っている

38年ぶりの円安水準(C)日刊ゲンダイ

 ついに節目を突破した。神経戦が繰り広げられている外為市場で26日、円相場が1ドル=160円台にのせた。38年ぶりの円安水準だ。政府・日銀は再び為替介入に出るのか、出ないのか。マーケットが固唾をのんで見守る中、円安は一気に200円台まで進む可能性がある。足元のインフレもきついのに、秋の狂乱物価への覚悟を迫られそうだ。

 ゴールデンウイークまっただ中の4月29日に一時1ドル=160円24銭まで下落したことから、5月にかけて円買いドル売り介入が実施された。あれからわずか2カ月でその水準を超えてしまった。

 鈴木財務相らの口先介入も全く効果なし。FRB(米連邦準備制度理事会)の早期利下げ観測が後退し、日米金利差拡大が円売り材料になっているのだから、手の打ちようがない。

 経済評論家の斎藤満氏はこう指摘する。

「介入原資となる外貨準備高は約200兆円ありますが、実際に回せる資金はその1割のおよそ20兆円。前回の介入で月間としては過去最大の約9.8兆円を投じており、手持ちには限りがある。再介入すれば資金は底を突き、それを見透かした投機筋に円を売り浴びせられるリスクがある」

 日銀は今月中旬の金融政策決定会合で、マーケットが構えていた利上げを見送り。7月末の次回会合まで身動きが取れない。失策を認めて臨時会合でも開けば別だが、植田日銀が恥を忍ぶ姿は想定しづらい。

「ドル高是正を目的とした1985年のプラザ合意からの3年間で、円相場は250円ほどから120円台まで下落しました。その過程で節目になったのが160円だった。ここを突き抜けたら、次の天井は200円というのが市場関係者の見立てです。ただでさえ円は全面安で、トルコリラや中国人民元よりも安い。5%程度の賃上げなんか、焼け石に水で、歴史的円安にはとてもとても対抗できません。企業にしても、望ましい円安水準は120円から130円程度です」(斎藤満氏)

 アベノミクスを放置し、デタラメ金融政策が招く過剰な円安を傍観する岸田政権はホントいらない。裏金自民党もあわせて退場させないと、この国は干上がる。

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