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【緑茶】「心」の熱を鎮めて口内炎の改善に役立つ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月28日 9時26分

【緑茶】「心」の熱を鎮めて口内炎の改善に役立つ

緑そうめん(提供写真)

【健康長寿に役立つ高齢薬膳】緑茶

 急に口の中が腫れて、食べるのも、話すのもつらい……。「口内炎」とは、口腔内の頬、舌、歯肉などにできる粘膜の炎症をいいます。赤くなる程度から、ただれ、潰瘍、水泡ができるなど症状はさまざまですが、いずれも食べ物がしみたり、口を動かしたときに痛みを感じます。

 原因は細菌やウイルスの感染、暴飲暴食、辛い物の食べ過ぎ、栄養の偏り、ストレス、睡眠不足、疲労といった生活習慣による場合もあります。また、歯並びが悪い場合、舌や頬を噛んでついた傷が口内炎になったり、歯に合わない被せ物も原因となります。

 シニアの場合は、入れ歯が原因になるケースも多く見られます。合わない入れ歯、入れ歯の金具の変形によって口の粘膜が傷つき、発症してしまうのです。加齢によって免疫力が低下しているため、症状が悪化しやすい傾向もあります。

 口内炎はそのままにしておいても、おおむね1週間から10日程度で自然に治りますが、痛みや不快感から食事をしっかりとれない、会話が面倒になったりと、日常生活に不便が生じるもの。食養生で改善を図りましょう。

 中医学では、突発的に発生する口内炎は、暴飲暴食や脂っこい物、辛い物の食べ過ぎ、あるいは疲労などにより、中医学で消化をつかさどる「脾」と呼ばれる臓器や、脾と関連の深い「胃」に熱が生じることが主な原因と考えます。脾は「口」との関係が深く、口内の粘膜に炎症を引き起こしてしまうのです。

 また、過度なストレスや睡眠不足によって、中医学で「心」と呼ばれる臓器に熱を持たせることも原因のひとつです。心と関わりの深い「舌」に口内炎ができやすくなります。

 改善のためには、熱や炎症を鎮めて解毒作用のある食材を取り入れることが必要です。おすすめは緑茶。炎症をクールダウンするとともに、心の熱を鎮めてくれる働きがあり、舌にできた口内炎の改善にも役立ちます。

 また、緑茶は身体にこもった余分な熱を冷まし、暑さを鎮める効果が高いのでこれからの季節におすすめです。さらに薬膳において、緑茶は「リラックス」効果も大。頭をスッキリさせて、気持ちを安定させる働きもあります。仕事が煮詰まったり、頭に血が上ってカッカしたり、のぼせたときはぜひ緑茶で一服を。

 緑茶の口内炎改善効果を高めるには、同じく体内の余分な熱を冷ますキュウリ、大根、緑豆もやしなどと組み合わせるのがおすすめ。殺菌効果があり、炎症を鎮める作用のあるハチミツと合わせたドリンクにするのもよいでしょう。

■緑茶高齢薬膳レシピ

緑そうめん

 炎症を鎮める働きの高い緑茶、大根、キュウリを組み合わせたレシピ。緑茶の香りと風味で、食欲がないときでもさっぱりといただけます。

【材料】2人分
●そうめん(市販のゆでそうめん) 2個
●キュウリ 1/2本
●大根おろし 大さじ6●緑茶(粉末) 大さじ2

【作り方】
 そうめんを器に盛り、緑茶を混ぜた大根おろし、千切りにしたキュウリをのせて、添付のめんつゆをかける。

(池田陽子/薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト)

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