陸上1500m田中希実が5連覇で五輪切符獲得 7位ドルーリーは肉体的課題で「パワフルさに欠ける走り」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月29日 11時27分
田中希実(C)共同通信社
陸上日本選手権2日目(新潟)に行われた女子1500メートル決勝は田中希実(24)が4分01秒44秒で優勝。参加標準記録(4分02秒50)を突破し、5000メートルに続く2種目のパリ五輪代表内定となった。田中は29日の800メートル予選にもエントリー。同日の5000メートルでは3年連続4度目の頂点を目指す。
この日のレースを見ていた元陸連強化委員長の澤木啓祐氏がこう言う。
「8位入賞の東京五輪に比べて1500メートルの走りは安定感があり、レベルが上がった。田中は大殿筋が発達しているので、まだ歩幅が伸びる可能性があるものの、この種目はラスト300メートルが勝負。今の記録ではパリ五輪の入賞は厳しいが、5000メートルのためのスピード強化という位置づけでいいと思う」
このレース、もう一人の注目はドルーリー朱瑛里(岡山・津山高2年)だ。中3で出場した昨年1月の全国女子駅伝の3区で圧巻の17人抜き区間新記録を樹立して人気者になった。予選1組6位で決勝に進み、女子中距離界の女王・田中との直接対決で、自己ベスト(4分15秒50)の更新を狙ったが、4分18秒16で7位だった。
「高校2年とはいえ、パワフルさに欠ける走りでした。記録を伸ばすにはもう少し筋肉量を増やしてもいいのではないか」とは、前出の澤木氏である。
◇ ◇ ◇
日刊ゲンダイは以前、田中の母にインタビューを実施。そこで語られた「知られざる素顔」や、「決めたことを最後までやり抜く。ものすごくこだわりが強くて、『そこまでやらなくても……』と思うことが何度もあった」という仰天のエピソードの数々とはーー。
●関連記事【田中を知る】…ではそれらについて詳しく報じている。
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