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ドン・ファン事件逮捕から3年…15億円遺産の遺留分請求で分かる早貴被告の「負けない」自信(城下尊之)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月29日 9時26分

ドン・ファン事件逮捕から3年…15億円遺産の遺留分請求で分かる早貴被告の「負けない」自信(城下尊之)

須藤早貴被告(C)日刊ゲンダイ

【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】

 和歌山県田辺市で2018年に亡くなった資産家「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助さんの遺産を巡る裁判で、遺言書の無効を求めた遺族側の訴えを和歌山地裁が退けた。遺族側の敗訴だ。「全財産を田辺市にキフする」と赤ペンでなぐり書きのように書かれた遺言書が“有効”と判断されたわけだ。

 すでに野崎さんの遺産は市が代理人と共に管理していて、市側は現段階で15億円を超えるとしている。敗訴した親族は28億円以上あるとして、「控訴する方針で準備している」と僕の知り合いの関係者が話していた。

 この判決、実は紀州のドン・ファン事件で殺人罪に問われている元妻・須藤早貴被告(28)の今後の動きにも影響を与えることになる。その関係者によると、遺産が全額、田辺市のものという判決が確定すれば、須藤被告は速やかに遺産の相続に関して「遺留分を請求する」というのだ。遺留分は法律で認められた権利であり、彼女が裁判を起こすまでもなく、市側にその意向を表明、通告するだけでいい。通常であれば妻である彼女が全財産を相続するところだったが、遺言書があるため遺留分としてその半分、それでも7億円以上が入ることになる。

 もちろん、野崎さんに対する殺人罪で有罪となれば相続はできない。彼女と弁護人が「速やかに遺留分を請求する」ということは、裁判で負けないつもりでいることの表れでもある。

 なにしろ、事件から須藤被告の逮捕まで3年かかった上、起訴されてからも3年が経っている。いまだ裁判の日程すら決まっていない状況で、その行方は杳として見えない。一説によれば、決定的証拠がないので、公判前整理手続きで膨大な状況証拠を弁護側が検証するのに時間がかかっているとされている。

 とにかく、起訴されて3年以上も裁判が開かれないのは、かなりの異常事態。仮に須藤被告が覚醒剤を入手したことが証明されても(野崎さんの死因は急性覚醒剤中毒)、彼女が「野崎さんに頼まれて購入した。そのまま手渡しただけで、本人が自ら飲んだのではないか」と裁判で訴えれば、それを覆してまで殺人を立証することはかなり難しいと思われる。

 検察側は逮捕・起訴した以上、何らかの“隠し玉”的な証拠を持っている可能性もあるが、それでもこの遅さ。黙秘を貫く須藤被告の勾留を長引かせ、自供を引き出す人質司法も得策ではないだろう。少なくとも早く裁判が行われ、事件の全容が明らかになることを望む。検察には早い動きを求めたい。

(城下尊之/芸能ジャーナリスト)

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