日本では人喰いバクテリアが話題に…感染症拡大のコロナ禍との関係が論争に(シェリーめぐみ)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月29日 9時26分
人食いバクテリア(国立感染症研究所から)
【ニューヨークからお届けします】
日本では“人喰いバクテリア”感染が大きな問題になっていますが、世界各地でも風邪から結核まで様々な感染症が大流行、コロナ禍との関連が論争となっています。
ブルームバーグと調査会社エアーフィニティが、世界各国の60以上の公衆衛生機関のデータを分析した調査によると、パンデミック前に比べ44の国と地域で、感染症の流行が悪化していることがわかりました。
例えば、アメリカではコロナ禍後のインフルエンザ患者は、それ以前と比較して約40%も増えました。中国では百日咳の症例が、今年の4月までに昨年の45倍に達しています。また、冬に入ったばかりのオーストラリアでは、呼吸器合胞体ウイルス感染症(RSV)が1年前の約2倍に増えています。
一方、日本では人喰いバクテリアと呼ばれる劇症溶血性レンサ球菌感染症が、原因不明の急増を見せています。さらに、2022年に新たに結核と診断された人は世界で750万人にのぼり、世界保健機関(WHO)が1990年代半ばに結核の状況を監視し始めて以降、最悪の年となりました。
世界的な感染症拡大の理由の1つとして考えられるのは、「免疫の負債」と呼ばれるものです。ロックダウンで人との接触が減っている間に、人々の免疫が弱ってしまったという考え方です。
また、コロナワクチンの安全性に対する懸念の影響で、他のワクチンの接種を避ける傾向が強まっています。これは特にアメリカでの麻疹の流行と関係があると考えられています。
いずれにせよ、近代医学の時代において、世界的な感染症の流行はコロナ禍が初めてです。今回の感染症の拡大がどう関係しているかの、決定的な答えはまだ出ていません。
(シェリーめぐみ/ジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
“医療崩壊”の心配も?──この夏「新型コロナ」が急増、ナゼ? 「熱中症」と似た初期症状 手足口病も流行【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN / 2024年7月17日 10時27分
-
「コロナ」「手足口病」が猛威 「熱中症」と同時発症も “のどの症状”に要注意【ひるおび】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月15日 13時59分
-
医師544名調査でわかった“感染症ドミノ”の脅威。予防のための「正しい習慣」とは
日刊SPA! / 2024年7月12日 15時49分
-
アングル:忍び寄る「ヒトからヒト」へ、科学者が恐れる鳥インフルの変異
ロイター / 2024年7月6日 8時6分
-
【医師を対象とした感染症流行の実態調査】1度では済まず2度3度…現代は「感染症ドミノ」時代に!約半数の医師がコロナ禍後に繰り返し感染症に罹る患者が増えていると回答、未就学児やその子どもを持つ親は要注意
PR TIMES / 2024年6月25日 13時15分
ランキング
-
1ドラマ「西園寺さん」ヒットの予感しかない3理由 「逃げ恥」「家政夫ナギサさん」に続く良作となるか
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時0分
-
2月々のスマホ代を「高いと感じる」…「2000円もすることに驚いた」「安いプランなのに高い」格安プランに乗り換える?
まいどなニュース / 2024年7月16日 19時45分
-
3「これは奇跡...」破格の1人前"550円"寿司ランチ。もうこれ毎日通いたい美味しさ...。《編集部レポ》
東京バーゲンマニア / 2024年7月16日 7時2分
-
4丁寧な言葉遣いで一見おとなしい人ほど陰湿攻撃がエグい…「目に見えない攻撃」を繰り出す人「6パターン」
プレジデントオンライン / 2024年7月16日 15時15分
-
5「ダイエットの成否」を分ける"睡眠時間の壁" 寝不足では「運動」や「栄養管理」も意味がない
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 18時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください