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杉咲花「朽ちないサクラ」を圧倒した草笛光子の卒寿パワー…「九十歳。何がめでたい」絶好調

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月1日 9時26分

杉咲花「朽ちないサクラ」を圧倒した草笛光子の卒寿パワー…「九十歳。何がめでたい」絶好調

杉咲花と草笛光子(C)日刊ゲンダイ

 あの杉咲花(26)をもってしても、高齢化社会の現状と、90歳の大々ベテラン女優、草笛光子にはかなわなかったという結果が関係者たちを色めき立たせている。6月21日、杉咲主演の『朽ちないサクラ』(カルチュア・パブリッシャーズ)と、草笛主演の『九十歳。何がめでたい』(松竹)が同日公開された。

 公開前から、昨年『市子』で第47回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を獲得し、女優として脂が乗っていると評判の杉咲と、2017年上半期ベストセラーランキング総合1位を獲得した原作の映画化で、女優キャリア71年にして初の主演を務めることになった草笛の対決に注目が集まっていた。

 草笛の『九十歳。~』の公開日から3日間の観客動員数は約11万8000人、興行収入は約1億4900万円で、公開ランキングは第2位。90歳の初主演作品がこれだけの集客力を持っていることに、映画関係者たちを驚かせた。一方の杉咲の『朽ちない~』は、観客年齢層は『九十歳。~』よりはるかに若いのは確かだったが、劇場が満席になることはほとんどなく、理由ははっきりしないが観客動員数と興収は異例といっていい"非公開"とされている。

 そこで筆者が『朽ちない~』の公開日から3日間の興行動向について独自に調べたところ、観客動員は約1万6500人程度、興収は約2500万円であることが判明。197館という公開劇場数を考えるとやはり淋しい数字で、このままだと最終興収は1億円に届くか届かないかというレベル。しかも、『朽ちない~』は『孤浪の血』シリーズでお馴染みの人気作家・柚月裕子氏の原作で、スタッフも『帰ってきたあぶない刑事』の原廣利監督という豪華な顔ぶれなのだ。

■「市子」「アンメット」…杉咲が短期間に難しい役どころを演じ切った反動か?

 筆者は公開劇場に行き、『朽ちない~』を観終えたばかりの観客に話を聞いてみた。すると、こんな声が聞かれた。

「杉咲花という名前に惹かれ映画館に来たんですけど、私が期待していた"怪演"が見られず、少しだけ残念に思いました」(30代女性)

「花ちゃんの実力、30%も出せていないように観えました。台詞が少ない分、眼力は相変わらず凄い"圧"を感じましたが、警察職員ってあんな感じなのでしょうか…ちょっと現実味に欠けた感じがしました」(20代女性)

 ベテランの映画関係者は次のように解説してみせる。

「杉咲の芝居が上手なのは間違いありません。ただ、短期間に記憶障害の脳外科医や、幼少期から毒親にネグレクトを受けてきた役どころを立て続けに観せられればどうしても残像は残ってしまいます。それぞれの役作りは完璧だとしても、観る側は食傷気味になるのが正直なところでしょう。重厚な役柄を演じる方はもちろんですが、またそれを受け止める客も準備が必要なこともあるんですよ」

 今後は、当初今年公開予定だった広瀬すず(26)、清原果耶(22)と共演する『片思い世界』(東京テアトル/リトルモア)が来年の公開作品として控えている。今作が杉咲にとっても、観客にとってもいいクール・ダウンになればいいのだが…。

(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)

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