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沢口愛華、雪平莉左、寺本莉緒…イメージDVDを出さないグラドルの“飢餓感”戦略

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月3日 9時26分

沢口愛華、雪平莉左、寺本莉緒…イメージDVDを出さないグラドルの“飢餓感”戦略

沢口愛華(C)日刊ゲンダイ

 グラビアアイドルといえば都内では毎週のようにDVDの発売イベントが行われ、撮影会の開催も多い。今では数千人のグラビアアイドルが存在しているといわれているが、何枚DVDを出しているか、発売イベントにどれだけ動員できるかが重要な数字で、人気のバロメーターとなっている。熊田曜子のように70枚を超えるDVDを出したグラドルや、ひとりで年に4枚ものDVDを出すツワモノもいる。

 その一方で、なんらかのきっかけでグラビアを卒業する人も多い。今では女優として活躍している綾瀬はるかや倉科カナは、駆け出しの頃は数枚のDVDを発売して、グラビアアイドルをやりながら女優活動もしていたが、女優として成功するに従ってグラビアは封印してしまった。また、DVDを1枚だけ発売して、デビュー作が最後の作品になっている子もいる。筧美和子、武田玲奈、大原優乃あたりがそうだ。

 DVDをリリースすることがグラビアアイドルとして当たり前のようになっていたが、ここ数年は“DVDを発売しないグラビアアイドル”が増えている。彼女たちは雑誌のグラビアやデジタル写真集などをメインに活動し、動画は雑誌の付録やYouTubeなどでしか見られないことが多い。

 名古屋を中心にライブアイドルとして活動していた沢口愛華は、「ミスマガジン2018」出場をきっかけに怒涛の水着展開がスタートした。多くの雑誌の表紙を飾り、写真集も発売。さらにフォトブックまで発売している。そのフォトブックだが、DVDの付録が付いていた。市販のイメージDVDとはニュアンスが違うが、DVDを出さないグラビアアイドルの代表的な手法と言えるだろう。

「美人すぎるラウンドガール」と話題になった雪平莉左

 以前はレースクイーンとして活動していた雪平莉左は、本格的にグラビアデビューしたのは20年。当時はコロナ禍で、外ロケが厳しい時期だったこともあり、活動は雑誌のグラビアが中心になった。そんな雪平だが、誌面に登場するや否や瞬く間に注目となり、各雑誌の表紙を総ナメにするほど人気が爆発。2年前にボクシングのラウンドガールを務めたことで、「美人すぎるラウンドガール」と話題になった。彼女もイメージDVDはリリースしていない。

 正統派美少女として名高い鈴原すずは、事務所の先輩の沢口愛華に憧れてグラビアデビュー。芸名の「鈴原すず」は「週刊ヤングマガジン」誌上で発表され、23年1月からグラビア活動がスタート。以降はデジタル写真集、雑誌グラビアを中心に活躍。熱狂的なサッカーファンであり、サッカーの3級審判員の資格を所持するほどだ。サッカー関連のセクシーなDVDを出してほしいというファンの声もあるが、果たしてそんな日は来るだろうか。

かつてアイドルは偶像であり、手の届かない存在などといわれた

 いずれもDVDを出さずとも売れているというイメージもあるが、ファンとしてはどんな気持ちを抱いているだろうか。 DVD発売イベントなどファンと接触する機会は少なく、水着の映像も雑誌の付録DVDだけでは、たくさん見られるわけでもない。

 かつてアイドルは偶像であり、手の届かない存在などといわれた。

 ファンと身近な関係になるのが当たり前の現在のアイドルシーンで、手の届かない存在として“飢餓感”を感じさせる売り出し方が、ファンのハートを掴んでいっているのかもしれない。

(ブレーメン大島/プロアイドルヲタク)

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