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巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月3日 9時26分

巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

桑田二軍監督(C)日刊ゲンダイ

 巨人の坂本勇人(35)が二軍で突貫工事中だ。

 昨2日はジャイアンツ球場でランニングなどを行い、選手寮で打撃の動作解析を行った。それから室内練習場に戻り、マシンを170キロに設定。超高速球を打ち込んだ。

 今季は打率.234、4本塁打の絶不調。ケガや体調不良以外での二軍落ちは新人時代の2007年以来17年ぶりだった。二軍落ちした先月27日、坂本は報道陣にこう嘆いていた。

「バットを振ってもキレがないというか、体のキレがない。何をしたら良くなるのかわからない。正解がない。よく『走り込んでキレを出す』とかあるけど、それだけじゃ体のキレは出ない。体のキレってアバウトで難しい」

 迷路に迷い込んだ通算2375安打の坂本に、救いの手を差し伸べているのが桑田真澄二軍監督(56)だという。さるファーム関係者がこう言った。

「坂本に、左足の踏み込みが弱いんじゃないか? と打撃フォームの動作解析を勧めたのも、桑田二軍監督です。坂本にそんな発想はなかったようで、感激していました。(橋本)二軍打撃コーチと議論してみたら? とも勧めた。坂本より年下の34歳の若手コーチに助言を求めろというのは斬新です」 

 5月に選手会長の大城が二軍落ちした時も対話を重視した。

「当初はかなり落ち込んでいたので、実戦や全体練習から遠ざけ、『ミニキャンプ』を提案。コミュニケーションを取りながら復活への道筋を話し合った。桑田二軍監督は意見を押し付けることはなく、選手の話や悩みを聞いているだけのこともあるようです。聞かれた時も、シンプルに返答する。昨年までの原監督時代、一軍投手コーチ時に無茶な起用から投手を守ったこともあり、投手陣には大勢ら桑田派が多くいます」(同)

 その大勢や中川が故障で二軍に送り込まれてきた際は、ジャイアンツ球場でリハビリ組の一軍復帰もサポートした。

 重要な「育成」面では、この日、高卒2年目の19歳・浅野がロッテとの二軍戦で2打席連発。直近5試合で4本塁打と打ちまくっている。

「桑田二軍監督は球団に頼まれているのか、『コーチの育成もボクの仕事』と盛んに言っている。キャリアの浅い若いコーチの意見にも耳を傾けるし、実績のある坂本に年下のコーチに話を聞きにいけなんて、コーチを育てる意味合いもあるのではないか」(同)

 主力の状態を上げること、故障組の復帰のサポート、若手の育成、そしてコーチの育成……。今季就任した「4役」の二軍監督は、多忙を極めている。

  ◇  ◇  ◇
 
 悩める坂本が次に一軍に復帰する時は、ファーストミットを持っているかもしれない。いったいなぜか。

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