機能や能力が低下したときは何を「評価」すればいいのか?【正解のリハビリ、最善の介護】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月3日 9時26分
関節可動域は、肩、肘、手、股、膝、足関節の可動域に制限があるかどうかについて角度を見て評価します。また、筋肉の緊張が高まる「痙性亢進」の状態ではすべての運動や活動が難しくなるため、「モディファイドアシュワーススケール(MAS)」で評価します。0~4点の6段階(1+あり)で、0が正常、緊張が重度になると4点です。痙性亢進を予防して治療するのがリハビリ療法士の腕になります。
③ADL面は、これまでの当連載で説明した「FIM」と「バーセルインデックス(BI)」という指標で評価します。FIMは「機能的自立度=しているADL」の評価ですから、その人の覚醒状態や認知機能に影響されます。一方、BIはその人の「できる能力」の評価になります。取り組んでいるリハビリが適切に効果を出しているかどうか、リハビリ訓練に修正が必要なのかどうかなどを確認できるため、いずれも重要な指標になります。
FIMは「セルフケア」(13項目)と「交流・社会的認知」(5項目)について、18~126点で評価し、自宅退院の目安は90点以上です。
BIは食事やトイレ、入浴など10項目について0~100点で評価し、自宅退院の目安は80点以上になります。
次回は残りの4項目の評価についてお話しします。
(酒向正春/ねりま健育会病院院長)
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