NHK朝ドラ出演が途絶えた旧ジャニーズの気になる今後…目黒蓮は7月クール“フジ月9”に主演(二田一比古)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月4日 9時26分
![NHK朝ドラ出演が途絶えた旧ジャニーズの気になる今後…目黒蓮は7月クール“フジ月9”に主演(二田一比古)](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/gendainet/gendainet_1055377_0-small.jpg)
旧ジャニーズ事務所(C)日刊ゲンダイ
【芸能界クロスロード】
NHKは「STARTO ENTERTAINMENT」(旧ジャニーズ・以下スタート社)所属タレントの新規起用を依然として見合わせている。民放はテレビ東京だけが起用しない方針だが、他局は起用が復活している。つまり「NHKがなくとも民放がある」現状だが、NHKに出演できない影響はボクシングのボディーブローのようにジワジワと効いてくるだろう。
NHK最大の強みは全国津々浦々、大半の番組を放送できること。田舎に住んでいてもNHKならスタート社のタレントを見ることができた。
「NHKでスタート社のタレントの出演する番組は8番組あったが、“ザ少年倶楽部”などジュニアの子が出演していた番組は、地方の子がファンクラブに入る動機になっていただけに、いずれ影響は出てくるのでは」(芸能関係者)
タレントもさまざまな形で影響を受けている。とりわけ大きいのは朝ドラ出演が途絶えたことだ。朝ドラは毎回、芸人の出演が話題になるが、旧ジャニーズ時代からアイドルと朝ドラも密接な関係にあった。古くは「かりん」に堂本剛が出演。国分太一は「春よ、来い」、城島茂も「芋たこなんきん」に出演していた。近年もデビュー前の西畑大吾(なにわ男子)が「ごちそうさん」「あさが来た」の2作に出演。男闘呼組の高橋和也以来の快挙といわれた。
「俳優実績に乏しい西畑を脇役とはいえ起用するのは異例だった。当時はNHKと蜜月の時代。事務所の売り込みも容易に通ったはず」(前出の芸能関係者)
WEST.の桐山照史、Aぇ!groupの正門良規と朝ドラ出演者は続いたが、最近は朝ドラ出演を機に俳優としてステップアップするケースが目立っていた。
「朝ドラの注目度は年々、増す一方。脇でも強い印象を残すことで俳優として多くの人に認知される効果は絶大なものがある」(同)
2021年「おかえりモネ」にヒロインの幼馴染み役で出演したKing&Princeの永瀬廉。爽やかなイケメンの少年役がハマり、話題になった。SixTONESの松村北斗は「カムカムエヴリバディ」に登場。初代ヒロインの戦死する夫役で人気を博した。翌年の「舞いあがれ!」にはSUPER EIGHTの横山裕と、Snow Manの目黒蓮が出演。目黒は航空学校生の凛々しい姿で女性ファンを魅了した。
朝ドラの脇役で注目を浴びた女優は民放のドラマでさらに成長していくように、永瀬もいきなりNHKの時代劇の主役に抜擢された。その後、民放でも主演を務めるまでになった。松村も主演から相手役まで幅広いドラマで活躍するが、2人とも俳優としては伸び悩み、まだ安定感には欠ける。
期待値の高さでは目黒が一番手。一昨年秋、川口春奈とダブル主演のドラマ「silent」で聴覚障害者になる難役を好演。見逃し配信で記録を作るなど俳優としての評価を上げた。昨年は出演映画「月の満ち欠け」で日本アカデミー賞優秀助演男優賞。同年3月公開の「わたしの幸せな結婚」で映画単独初主演。
今クールでは、「スタート社の将来を背負う」といわれる目黒が満を持して7月期の月9「海のはじまり」に主演。低迷が続く月9の「今度こそ救世主になる」と期待されている。目黒にとっても、かつては出世コースといわれた“月9”の主演。視聴率も含め注目度は高い。
(二田一比古/ジャーナリスト)
◇ ◇ ◇
旧ジャニーズであるスマイルアップ社の救済への動きの鈍さについては、●関連記事【もっと読む】旧ジャニーズ性加害問題 SMILE-UP.から救済対象外にされた被害者たちの慟哭で詳しく報じている。
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