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東京都知事選の選択肢に「小池百合子」はない【ラサール石井 東憤西笑】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月4日 9時26分

東京都知事選の選択肢に「小池百合子」はない【ラサール石井 東憤西笑】

神宮外苑で公約を発表する蓮舫候補(C)日刊ゲンダイ

【ラサール石井 東憤西笑】#271

 先日6月29日「SAVE神宮外苑ミーティング」に参加してきた。今小池都政が進めている神宮外苑再開発に反対する人々が集まり、私も発言した。

 私が現在住んでいる鎌倉市の多くは風致地区になっていて、15メートル以上の建物は建てられず、一軒家の住居には20%の植栽が義務化されている。そのために空が広く緑が豊富だ。この空と緑は市民に貧富の差なく平等に与えられた財産だ。

 そして大正時代に作られた風致地区の第1号が明治神宮と外苑である。だから神宮外苑は空が広い。だが新宿区は100年続いた外苑の風致地区を一番厳しいA、B地区から規制の緩いS地区に、議会にも諮らずに変えてしまった。そのせいで神宮球場と秩父宮ラグビー場の位置を入れ替え、最高190メートルの高層ビル商業施設を3つも建てることが出来る。

 これは都の要請で行われた。地権者は明治神宮、開発は三井不動産や伊藤忠。何百本もの木が切られることに反対運動が起きている。

 寺も神社も経営は大変だ。再開発もしたいだろう。しかしそれを許しては自然も景観もめちゃくちゃになってしまう。そのための風致地区の規制だ。むしろ都が待ったをかけなければいけないのだ。

 だがむしろ小池都政は開発に前のめりだ。外苑だけではない。葛西臨海公園も、晴海の選手村跡地も、そして「豊洲は守る、築地は活かす」と大見えを切った築地は大きなスタジアムと商業施設になろうとしている。それらもまた三井不動産。そこに都庁から何十人も天下りしていた。これはもう江戸時代の悪代官と越後屋ではないか。

 その悪代官小池都知事は、選挙戦でフリーランスの記者から逃げ回っている。公務があるからと街宣を避け、週末は八丈島や奥多摩など、大勢の人が来ない場所にいる。先日はあろうことか船上から川べりに呼びかけた。タヌキが乗る船はカチカチ山では泥舟だ。緑のタヌキは沈まないといいが。

 爆笑問題の太田氏は「蓮舫さんは怖くならないように笑ってるが、その笑顔がまた怖い」とヤユしたが、私は小池さんの、八丈島で、過去の「排除」発言を引き出した顔馴染みの横田記者に「つばさの党の人?」と言い放った笑顔が、「私の築地の友達は小池さんに怒ってる」と言った田母神氏に「お友達は選ばれたほうが」と言い放った小池さんの笑顔が怖い。

 その築地の女将さん会の皆さんは今回は蓮舫氏の街宣にいた。小池さんには「だまされた」と嘆く。

 水道橋博士が「『蓮舫』と『れんほう』の二択だったが『蓮舫』に投票した」と言っていた。

 そうだ。空と緑が財産の多くの都民の選択肢には「小池」はない。

  ◇  ◇  ◇

 東京都知事選挙の動きについては、●関連記事【もっと読む】小池知事「テレビ私物化」画策のア然…都知事選討論会からは逃げるくせに、自分都合で電波利用で 詳しく報じている。

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