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「ヒヤリ・ハット」が多発する梅雨の歩道…糖尿病の人は特に注意が必要

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月4日 9時26分

■骨折リスクを上げる飲み薬も

 そのうえ、糖尿病の人は転倒した際、骨折しやすいこともわかっている。

「糖尿病は昔から続発性骨粗しょう症(骨を弱くする疾患や薬によって引き起こされる骨粗しょう症)の基礎疾患として知られています。骨強度は、骨密度(量)7割、骨質(構造、材質)3割で決まるといわれていますが、糖尿病の人は骨強度が弱く、糖尿病でない人に比べて骨折しやすいといわれています。また、糖尿病の薬の中には骨折リスクを高めるものもあります」

 2型糖尿病の飲み薬で配合剤にも多く使われているチアゾリジン系の薬剤は、近年の大規模臨床試験から閉経後の女性の骨密度の低下を伴わない骨折リスクを高めることが報告されている。

 では、転倒しないためにどうすればいいのか。

「適切な糖尿病の治療を行うことはもちろんですが、外出時の靴を工夫することが必要です。前出の降雨時の身の回りの危機に関するアンケートでは滑って転倒しそうになった、あるいは転倒したときの履物は男女とも革や合皮の靴で、会社の行き帰りの時間帯が多かった。なので通勤用に靴底に凹凸があって滑りにくい素材を使った靴を選ぶといいでしょう。できれば靴店で雨の日でも滑りにくい靴を紹介してもらうといいでしょう。また、自宅で足や足の指の柔軟性を保つための運動をするのがいいと思います」

 たとえば、足の指でグー、チョキ、パーをつくる、あるいは床に雑巾を置き、それを足の指で押さえて拭き掃除をして、足の血行を良くするのも手だという。

「糖尿病の人はウオーキングでやせる努力をしている人もいますが、自身に転倒リスク・骨折リスクが高いことを自覚し、雨の日の過ごし方を考えることも必要かもしれません」

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