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大谷が改善できない「勝負弱さ」…三冠王狙えても「得点圏打率.235」はリーグ51位

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月4日 11時10分

大谷が改善できない「勝負弱さ」…三冠王狙えても「得点圏打率.235」はリーグ51位

大谷翔平(C)共同通信社

 大谷翔平(29=ドジャース)の得点圏に走者を置いたときの勝負弱さが話題になったのは4月下旬のこと。当時は得点圏打率が1割に満たなかったため、ロバーツ監督はこう言っていた。

「彼は得点圏の打席でいつも以上に攻撃的だと思うので、落ち着かないといけない」

 ただでさえ早打ちの大谷が、チャンスではより積極的になるため、ボール球にも手を出してしまう。それだけにボールの見極めをしっかりやるべきだというアドバイスだった。

 日本時間6月17日にベッツ(31)が死球を食らって左手を骨折。それ以降、打順が2番から1番に繰り上がり、ボールの見極めが改善されると同時に、打撃の調子もうなぎ上り。

 3日のダイヤモンドバックス戦では2位のオズナ(ブレーブス)に6本差となるリーグトップの27号本塁打を放つなど、ここ14試合で10本塁打。打率.320も同1位。64打点は首位のボーム(フィリーズ)に4差の3位につけている。

 三冠王も十分、射程圏の大谷だが、しかし、勝負弱さは相変わらず。得点圏打率.235はリーグ51位。打ちまくっているものの、チャンスに限れば並の打者になってしまう。

 米メディアが一時期、「2番問題」を取り上げたことがある。せっかく大谷が好調なのに、その後ろを打つ2番打者のスミス(29)の6月の打率が2割そこそこ、チャンスを生かせないではないかというのだ。

 しかし、スミスの得点圏打率は.325でリーグ14位。大谷より、よほど勝負強いといえる。

 チャンスでからっきしの大谷の得点圏での打点は27、本塁打はわずかに1本しかない。それでも64打点をマークしているのは、チャンス以外の場面での長打や一発で稼いでいることになる。

 安打数(105)はリーグ2位、出塁率.402は同3位(数字はいずれも3日現在)。チャンスに弱くても、塁に出る確率は高く、ひとりで得点を稼ぐ大谷はいまの1番打者がお似合いなのだ。(つづく)

  ◇  ◇  ◇

 大谷は過去3年間の数字を見ると、そもそも勝負弱い打者ではない。それが、今年に限ってチャンスに滅法弱いのはいったいなぜか。

●関連記事【続きを読む】…ではそれらについて詳しく報じている。

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