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なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月5日 9時26分

なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

 ドジャース大谷翔平(29)は三冠王を射程圏内に捉えているが、その勝負弱さは相変わらず。得点圏打率.235はリーグ51位。得点圏での打点は27、本塁打はわずか1本。チャンスに限れば並の打者になってしまう。【前編】からつづく。

  ◇  ◇  ◇

 大谷はそもそも勝負弱い打者ではない。過去3年の得点圏打率をみると、21年.284、22年.314、23年.317。いずれも、その年の打率を上回っているから、むしろ勝負強いといえる。

 それが、今年に限ってチャンスに弱いのはなぜか。

 大谷は4タコに終わった6月14日のレンジャーズ戦後、チャンスでいい当たりが出ないのは力が入っているためかと聞かれ、「基本的には変わらないです」と否定した上で、「ランナーがいない方が基本的には甘い球はくるものではあるので。統計を取ればその通りになる」と答えている。

 言い換えれば、ランナーがいるときは甘い球がこない確率が高いということだが、エンゼルス時代は得点圏に走者がいるときの方がいないときより打率が良かった。大谷の言葉を借りれば「甘くない球」を攻略していたことになる。

 特派員のひとりがこう言った。

「1番打者になってからだいぶ、ボールを見極めるようになりましたけど、それでも得点圏に走者がいるときは早打ちの傾向があります。しかも、チャンスの打席ほど、難しい球に手を出している印象が強い。チャンスでいい当たりが出ないことについて本人は力みを否定していますけど、在籍時に一度もシーズンを勝ち越せなかったエンゼルスから、プロスポーツ史上最高額の1000億円超で、常勝球団のドジャースに移籍した。

 本人は手にするカネが大きくなればなるほど責任も大きくなると考えている。いまはエンゼルス時代と違って結果を出して当然という立場。チャンスの打席ほど何とかしたい、何とかしなければという気持ちは強くなって当然でしょう。本人は意識しなくても、自然と力が入ってしまうのですよ」

 ともあれ、いまの大谷に勝負強さまで加わったら、それこそ鬼に金棒ではないか。2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)、ナ・リーグでは1937年のジョー・メドウィック(カージナルス)以来の三冠王もいよいよ現実のものとなるに違いない。

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