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大岩Jの五輪メダル構想は“完全崩壊”…OA枠断念でCBは「国内レギュラー未満」の脆弱さ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月5日 15時12分

大岩Jの五輪メダル構想は“完全崩壊”…OA枠断念でCBは「国内レギュラー未満」の脆弱さ

遠藤航(C)共同通信社

 パリ五輪で「金メダルを狙う」と公言している男子五輪サッカー代表の大岩剛監督。

 3日に登録メンバー18人を発表したが、年齢制限のないオーバーエージ(OA)枠(最大3人)の起用を断念した。

「<まずは堅守がベースにあり、そこから効果的な攻撃につなげていく>構想があり、OA枠にはA代表の守備系欧州組の招集を考えていた」とサッカー関係者が続ける。

「DFラインの前のアンカーの位置から守備陣を統率する役目を期待されていたのが、英プレミアの名門リバプールに所属するMF遠藤航(31=写真)。本人も3回連続の五輪出場に意欲を燃やしており、五輪メンバー入りが内定していた。しかし、今オフにリバプールの指揮官が代わり、五輪時期にチームを離れると『来季の構想から外れてしまう危険性がある』と遠藤の所属事務所サイドが懸念。最終的に招集できなくなった」

 独1部でプレーするDF板倉滉(27)とDF伊藤洋輝(25)、ベルギー1部DF町田浩樹(26)らもOA枠の有力候補とされていたが、今オフの移籍交渉の関係で見送られた。OA枠ゼロで本番に臨むのは1996年アトランタ大会、2008年の北京大会以来となった。

「DFラインの中央でプレーするCBは、今季J21試合を消化して13試合出場のC大阪のDF西尾隆矢、12試合の川崎のDF高井幸大、11試合の鳥栖のDF木村誠二。この3人は、いずれも所属先のJクラブで定位置をゲットしていない。五輪最終予選を兼ねた4~5月のU23アジア杯で優勝したとはいえ、あくまで相手はアジア勢。五輪本番では1次リーグのパラグアイ、マリ、イスラエルにはこのメンバーで通用しても、決勝トーナメント以降でメダルを争うことになるフランス、スペイン、アルゼンチンなどといった有力国が相手だと厳しい。国際経験の乏しさからも、手薄なDF陣は大きな不安材料となる」(前出の関係者)

 OA枠で守備のテコ入れを図ろうとした大岩監督構想は、ガラガラと音を立てて崩壊してしまった。パリでのメダル獲得に赤信号である──。

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