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岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月6日 9時26分

岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

村上宗隆にも今オフのポスティングによるメジャー挑戦の噂(C)日刊ゲンダイ

 ドジャース大谷翔平(30)の好調の裏でカブス鈴木誠也(29)とレッドソックス吉田正尚(30)が窮地に立たされている。

「大谷は別格として、日本人野手に対する評価が米球界で再び大きく落ちる原因になっています」とは、メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏だ。【前編】からつづく。

  ◇  ◇  ◇

 そもそも、日本人選手に対するメジャーの評価は、投手に比べて野手は低い。カブス入団2年目の昨年、138試合に出場して打率.285、20本塁打、74打点の成績を残した鈴木を除けば、メジャーの日本人野手で100試合以上に出場し、打率3割、あるいは、20本塁打以上をマークしたのは、2010年の松井秀喜(エンゼルス=21本塁打)、イチロー(マリナーズ=.315)まで遡らなければならない。

 その間、松井稼頭央や井口資仁ら12人の日本人野手がメジャー挑戦したものの、特筆に値する成績は残せず、米球界では「日本人を取るなら投手」という評価が定着した。それを覆したのが大谷で、その恩恵を受けて鈴木と吉田が破格の契約を結んだものの、その2人によって「大谷バブル」ははじけてしまった。

「早ければ今オフにもポスティングによるメジャー挑戦を希望しているとされる、巨人の岡本和真(28)とヤクルトの村上宗隆(24)には、強い逆風が吹くことになる。特に一昨年の三冠王獲得でメジャー球団に名前を売った村上に関しては、メジャーのスカウトの間でも非常にシビアな見方が多い。今季、本塁打こそ15本でリーグトップとはいえ、昨年も今年も.256、.237と打率が低調で、得点圏打率も3割を切っている。

一塁と三塁しか守れないポジションも問題視され、しかも昨季は22失策(リーグワースト)、今季も8失策と守備力が大きなマイナスとなります。岡本は村上に比べてまだ守れるものの、コーナーインフィールダー(一塁手と三塁手)は高い打撃力が求められる上、毎年多くの選手がFA市場に出るポジションです。

マリナーズ、Dバックス、エンゼルスなど三塁手を固定できていないチームは複数あるものの、日本人野手の評価が落ちている中で、村上と岡本の獲得に名乗りを上げる球団はかなり限られると思う。筒香嘉智(現DeNA)が最初にレイズと契約した2年1200万ドル(約13億2000万円)程度の契約になる可能性もあると見ています」(前出の友成氏)

 今オフ、村上と岡本が海を渡るとすれば、球団にポスティングの了承を得なければならない。5年100億円超の契約ならいざ知らず、その程度の金額でヤクルトと巨人が主砲の流出を容認するかどうか。

 メジャーを目指す日本人野手は再び不遇の時代に突入した。

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