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小泉八雲は村雨辰剛で決まり? ヒロインは…来年後期朝ドラ「ばけばけ」の出演者を勝手に占う(桧山珠美)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月7日 9時26分

小泉八雲は村雨辰剛で決まり? ヒロインは…来年後期朝ドラ「ばけばけ」の出演者を勝手に占う(桧山珠美)

黒木華(左)、石橋静河(C)日刊ゲンダイ

【桧山珠美 あれもこれも言わせて】

 放送中の朝ドラ「寅に翼」が好調だ。いまや「朝ドラしか勝たん」と言われるほど他のドラマとは一線を画し、ドラマの話題を独占している。

 その朝ドラ、先日NHKが2025年度後期の朝ドラについて発表した。タイトルは「ばけばけ」。ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻・小泉セツを主人公に貧困や言葉の壁、文化の違いに悩みながらも怪談話で意気投合し、生活がかけがえのないものに「化けていく」夫婦の物語だとか。

 そのひとつ前の「あんぱん」がアンパンマンを生み出したやなせたかしと小松暢夫婦の物語で今田美桜と北村匠海が演じることは発表されているが、2作連続で夫婦愛を描くのは「らんまん」の神木隆之介&浜辺美波が好評だったからか。

■八雲は村雨辰剛で間違いなし

 ところで、小泉八雲とその妻・セツを描いたドラマといえば、昨年亡くなった山田太一が脚本を手掛けた「日本の面影」を思い出す。1984年3月に放送されたもので、八雲をジョージ・チャキリス、妻・セツを檀ふみが演じて、素晴らしかったと記憶している。

 とりわけ檀ふみが演じたセツは古き良き時代の日本女性で、聡明で情が深く芯の強さがある、まさに理想の女性という感じだった。

「ばけばけ」のヒロインはオーディションで決めるとのこと。いったい誰がやるのかと今から気になる。

 ちなみに、八雲役だが、これはもう村雨辰剛で十中八九、間違いないだろう。スウェーデン出身の日本国籍を取得した庭師で、記憶に新しいのは「カムカムエヴリバディ」で安子(上白石萌音)の再婚相手を演じた。先日、「遠くへ行きたい」で出雲を散策する村雨を見たが、もう八雲にしか見えなかった。対抗でウエンツ瑛士やパックンか。

 問題はヒロイン。令和の檀ふみにあたる女優がいるだろうか。まずは黒木華。佐藤健の「天皇の料理番」で秋山徳蔵の妻を演じていたが、堺正章版で妻を演じたのが檀ふみだった縁もある。

「舞いあがれ!」では福原遥の恋のライバルを演じていた八木莉可子もよさそうだ。あの黒い太眉に知性を感じる。

 もうひとり、松本若菜もいる。島根のお隣、鳥取県米子市の出身。しっとりした大人の魅力を見せてくれるに違いない。さらに、先日まで放送されていた「燕は戻ってこない」で圧倒的な演技力を見せていた石橋静河もいい。原田美枝子のDNAを受け継ぎ、あの低い声で怪談話をするかと思うとゾクゾクする。

 島根といえば竹下登元首相の孫DAIGO、その妻・北川景子。佐野史郎は松江が舞台のドラマでは皆勤賞だし、同級生のBOWWOW山本恭司と音楽活動でも知られる。他にも田中美佐子、ネルソンズ和田まんじゅう、青山フォール勝ち、ニッチェ江上敬子、かまいたち山内健司……。

 発表が待ち遠しい。

(桧山珠美/コラムニスト)

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