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櫻井翔「笑うマトリョーシカ」“二面性あるハマり役”で蒸し返される「news zero」の模範回答

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月7日 9時26分

櫻井翔「笑うマトリョーシカ」“二面性あるハマり役”で蒸し返される「news zero」の模範回答

櫻井翔(C)日刊ゲンダイ

 金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」(TBS系)が6月28日にスタートし、嵐・櫻井翔(42)のAIみたいな無機質の演技が話題となっている。

 今作は、日本推理作家協会賞など数々の受賞歴を持つ早見和真氏の同名小説(文春文庫)を実写化。主演の水川あさみ(40)演じる新聞記者・道上香苗が、櫻井演じる若き政治家・清家一郎と玉山鉄二(44)演じる有能な秘書・鈴木俊哉の闇を暴こうとするヒューマン政治サスペンス。

 櫻井が演じる清家は、リベラルで清廉性と親しみやすさが伴う言動が国民に支持され、未来の総理候補との呼び声も高い厚生労働大臣。しかし、取材時の言動やそのタイミングを、全て秘書の鈴木がお膳立てしていることが初回で明かされた。

 マトリョーシカのような貼り付けた笑みと、「まるでAIと話しているみたい。完璧すぎて不自然」と道上が表する不気味さと二面性を感じさせる役が、櫻井のイメージとハマっていると視聴者からも好評を博している。その一方で《中身のない、深みがないいつもの桜井の通常運転の感じが、役柄にピッタリで正直感動した》《某ニュース番組に出てた時から外面ばかり気にして中身空っぽの当たり障りのないコメントばかり言ってたイメージだから、今回の役はある意味ハマり過ぎ》と、うさんくさい政治家役が、櫻井のイメージにぴったりだという皮肉交じりの感想も散見されている。

「櫻井さんが日本テレビ系『大病院占拠』『新空港占拠』で演じた熱血漢の刑事役は、アクションシーンのキレの悪さだけでなく、本人のイメージに合っていないという声も多かった。しかし、今作は原作者の早見氏が『清家一郎は櫻井翔さんをイメージして書いていた』と述べていたことが担当編集者から明かされており、今回の清家役は、桜井さんのイメージと乖離がない。久々のハマリ役だという声が多く上がっていますね」(ドラマ制作関係者)

■ジャニーズ性加害会見時に「生まれて変わっていくというような決意を感じました」とコメント

 だが、役のハマリ具合の評価が上がれば上がるほど、櫻井自身の悪いイメージにもフォーカスが当たるというジレンマも生じているようだ。

 櫻井は昨年の性加害問題時に旧ジャニーズ事務所が行った会見に対し、月曜キャスターを務める「news zero」(日本テレビ系)で「生まれて変わっていくというような決意を感じました」と優等生的な模範解答をコメント。それで批判を浴びた一件を思い出したという視聴者の声も見受けられる。

「櫻井さんのように品行方正で知的かつ、国民的アイドルとして親しみやすいイメージがありながら、二面性のある役柄のイメージにハマる存在は珍しいと思います。それが報道キャスターとなると、“うさんくさい”“説得力に欠ける”といった二律背反な側面が伴うのでしょう。もっとも、清家も単なる秘書の操り人形ではない感じをにおわせているので、本当の顔や人間味のある本心が今後描かれていく過程で深みのある演技を見せれば、役者としての評価も上がり、櫻井さん自身のイメージアップにもつながりそうです」(前出のドラマ制作関係者)

 過去にも「家族ゲーム」「天国に一番近い男 教師編」などで演じた二面性のある役がハマリ役だとファンの間でも評されていた櫻井。今期ドラマも注目を集めそうだ。

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