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安さだけじゃないチャイニーズEV! BYD第3弾「シール」はコスパに加えて味だってスゴい

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月7日 9時26分

 何より乗るとBYDらしからぬ(?)ほど上質で滑らかで、個人的にはRWDの方がナチュラルで好み。ただし速さなら断然AWDがイイ。静かさならアウディ、走りの骨太さならメルセデスやBMWには敵わないだろうが、価格を考えると性能は十分。なんだかんだRWDが528万円(税込み)、AWDが605万円(税込み)と圧倒的に安いのだ。

 むろん中国EVは国際的商取引を考えると、ちとズルい存在だ。中国で売られる新車は基本、現地生産車優先で、輸入車には多額の関税や贅沢税的なものが付加される。中国で売るEVには、中国産電池を積まなければいけないという厳しい制約がある。

 比べると、日本に入ってくる輸入車には基本関税はなく、中国産電池を積んだ中国産EVも自由に売っていい。それがまさしくBYDだ。

 もちろん、今年度に入ってBYDのクリーンエネルギー自動車導入促進補助金は減らされたが、それでも中国で売られる日本ブランド車を考えると圧倒的にフリー。それを考えるとBYDはズルい。

 しかし色々決めたのは我が日本政府であり、BYDオートジャパンに罪はない。判断するのはあくまでも日本国民なので、欲しくなった人は買っちゃうわけなのである。

(小沢コージ/自動車ジャーナリスト)

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