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アメリカでプレバイオティクス入り炭酸飲料が大ヒットの理由(シェリーめぐみ)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月7日 9時26分

アメリカでプレバイオティクス入り炭酸飲料が大ヒットの理由(シェリーめぐみ)

写真はイメージ(C)iStock

【ニューヨークからお届けします】

 アメリカで最近目につくのが、プレバイオティクス入り炭酸飲料です。思わず手に取りたくなる、カラフルでおしゃれな缶入り炭酸飲料が、体にもいいと大ヒットしています。

 日本でも知られるようになってきた、腸内環境を整える2つの要素がプロバイオティクスとプレバイオティクスです。

 プロバイオティクスは俗に善玉菌と言われる、ビフィズス菌や乳酸菌などのこと。1字違いのプレバイオティクスは、腸内で善玉菌を活性化する食物繊維やオリゴ糖を指します。今回紹介する炭酸飲料にはプレバイオティクスが入っています。

 ヒットの先駆けとなったのは「ホッピ」というブランド。2018年テレビの起業家オーディション番組から誕生、2023年には売り上げが1.5倍の1億ドルに達しました。この人気ぶりに他社も参入。健康へのメリットに加え、ワイルド・ベリー、グアバ・ローズ、ラズベリー・ライチなど、新鮮な低糖フレーバーでも注目されています。

 その成分のほとんどが、イヌリンと呼ばれるベニイモやタマネギなどに含まれる食物繊維です。これは日本でも炭酸飲料「ファイブミニ」やお茶「イヌリン入りジャスミンW」に含まれ、珍しいものではありません。

 それがアメリカで大ヒットしている背景には、元々コーラなど炭酸飲料好きな国民性があります。しかし最近は糖分の多いソーダ類が健康に悪いということで、避けられる傾向があるため、大好きなソーダが健康にいい! しかもおしゃれ! ということで、特に若者が飛びついたというわけです。

 ではプレバイオティクス入り炭酸飲料は本当に体にいいのでしょうか。

 専門家は「もちろん食物繊維は食物から摂取するのがベスト。しかしアメリカ人はもともと繊維不足の人が多く、炭酸飲料であっても摂らないよりはずっといい。」とコメントしています。

 中には「オリポップ」というブランドのように、1缶あたりバナナ約18本分の繊維が含まれていると謳っている商品もあるほど。健康に気を使うアメリカの若者の間で、プレバイオティクス入り炭酸飲料のヒットは当分続きそうです。

(シェリーめぐみ/ジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家)

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