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「朝まで生テレビ!」地上波終了の吉と凶…BS移行は格落ち? 他局の報道番組への影響は?

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月7日 11時3分

「朝まで生テレビ!」地上波終了の吉と凶…BS移行は格落ち? 他局の報道番組への影響は?

田原総一朗氏(C)日刊ゲンダイ

 生放送討論番組「朝まで生テレビ!」(毎月最終金曜日深夜~翌土曜日未明)の地上波放送が9月までになると、7月4日にテレビ朝日が発表した。10月からはBS朝日に移り、放送日時は毎月最終日曜日の19時から2時間となる。タイトルに変更はないという。

 放送時間帯や放送時間が変わるだけでも驚きだが、やはり、一番大きいのは「地上波から姿を消す」ことだろう。正直、地上波からBSに移るというのは格落ちしているようにも思えるが、同志社女子大学でメディアエンターテイメントを研究する影山貴彦教授は、「むしろポジティブな要素が満載と言えるでしょう」と指摘する。

■「BSは正にホームグラウンド」

 同番組は1987年に放送開始。その放送日においてホットな社会問題を夜通しで議論するという画期的なテイストが当時の若者を中心に受け、40年近くにわたって放送を続けてきた。そのバックグラウンドが、今回のBSへの移籍に勝機があると影山氏はみる。

「格落ちも何も、1987年に放送が始まった朝生の中心視聴者は今や中高年ですから、この視聴者層が多いBSは正にホームグラウンド。また、放送時間が毎月の月末の日曜日の午後7時から2時間というのは、これらの視聴者が夜更かしをせずに番組を見終えることが出来ますから、放送時間帯、番組の長さとしても適切だと思います。視聴率は地上波の時よりも下がるでしょうが、それ以外は歓迎すべき要素ではないでしょうか」

 番組では政治的に過激な発言が飛び出すことも多々あった。が、それをうまくいなしてきたのが司会の田原総一朗氏だ。ただ、その田原氏もすでに90歳。このため、番組移転の理由として、今後も司会を続ける田原氏の体調面も大きいとする報道もあるが、他の理由が隠されてはいまいか。

「スポンサーを安心させるために視聴者が少ないBSに炎上対策として移籍させたとか、何らかの権力が動いて番組をBSに追いやったとか、今回に関しては、そういうことはないと思います。それどころか、BSの他局の報道番組が朝生のBSへの移籍を大きく意識することでしょう。知人からの情報ですが、田原さんは今年に入ってもなお意気軒高。番組スタッフへの気遣いといった細かいところまで余念がないと聞きました」(影山氏)

 併せて、影山氏は今後も司会を務める田原氏について、「BSへの『耐性』はすでに獲得しているとみられる」と語る。

「実は、今現在、田原さんはBS朝日の毎週日曜日18時から『激論!クロスファイア』という討論番組で司会を務めています。一方、『朝生』の放送開始時間が毎月最終日曜日の19時と発表されていますので、『クロスファイア』は9月までで終わりなのかもしれませんね。テレ朝としてはうまく収めたという感じでしょうか。あるいは、クロスファイアが続いて、『日曜夜のBS朝日と言えば、田原総一朗』ということになるのかもしれません」

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